試合結果詳細

関東草野球リーグ 土曜大会3部リーグAを7勝2敗1分けで9年ぶりにリーグ優勝を果たしたSakuracube野球部。迎えたクライマックスシリーズ戦。対戦相手はリーグCを制したスリースターズ。9年前は届かなかった優勝戦に向けて負けられない1戦。この試合、ここまで全試合4番で打線の中心を担ってきた主砲 木下を欠き、さらに澤村が腰痛、伊東が試合前日に体調不良と離脱者が出て９人ギリギリとなったSCは、打順を大幅に入れ替え、持ち前の粘りの全員野球で勝利を目指す。

試合は１回表SCの攻撃。1番 山口はフルカウントまで粘るも相手投手のキレのある変化球の前に見逃し三振。2番 吉川はファーストフライ、3番 大野は良い当たりもサードゴロに倒れ三者凡退。

１回裏、SCの先発はリーグ戦４勝のルーキー 吉川。その立ち上がり、先頭打者にいきなり死球を与えると、盗塁で二塁まで進められる。この後三振で1死を奪うが、続く打者のサードゴロをサード 山口の送球がわずかに外れ、ファースト 宮内が後逸。その間に二塁ランナーが帰り先制点を奪われる。

1点を追う展開となったSCの２回表の攻撃。この回先頭の4番 高橋が死球で出塁すると、5番 宮内も四球を選び無死一、二塁のチャンスをつくる。6番 大井は三振に倒れるも7番 畔川が四球を選び満塁と一打逆転のチャンス。このチャンスに8番 長谷川が追い込まれながらも変化球に食らいつき、ライト線に2点タイムリーヒットを放ち逆転に成功する。さらに追加点を狙うも、ここで相手はピッチャー交代。相手2番手投手の前に、9番 中嶋俊はファーストファールフライ、1番 山口はセンターフライに倒れる。

1点を勝ち越したSCの２回裏の守備。先発 吉川は、先頭打者にレフトへのエンタイトルツーベースを打たれる。さらに味方のミスが続きエラーで同点とされると、この後１死を奪うも、サードゴロの間にランナーが帰り2−3と逆転を許す。

再び1点を追う展開となった３回表のSCの攻撃。この回先頭の2番 吉川が死球で出塁すると、打撃好調の3番 大野が左中間への二塁打で無死二、三塁と逆転のチャンスをつくる。このチャンスに4番 高橋はピッチャーフライに倒れるも、5番 宮内がセンター前ヒットを放ち3−3と同点に追いつく。続く6番 大井の当たりはショートゴロでダブルプレーと思われたが、相手ファーストのエラーで二塁ランナー 大野が帰りラッキーな形で逆転に成功する。7番 畔川はショートフライに倒れる。

再び逆転したSCの３回裏の守備、先発 吉川はこの回をサードゴロ、サードフライ、サードフライと三者凡退に打ち取り流れを引き寄せる。

４回表のSCの攻撃、先頭の8番 長谷川はサードゴロに倒れるが、9番 中嶋俊がライト前ヒットで出塁。しかし1番 山口はピッチャーフライに倒れる。この後、相手投手の牽制が悪送球となり、一塁ランナー 中嶋俊が二塁を狙うも相手ライトの好返球にタッチアウト。

一進一退の攻防が続く４回裏。先発 吉川は内野ゴロで簡単に２死を奪うも、振り逃げと四球で得点圏にランナーを背負う。しかし続く打者をショートフライに打ち取り無失点で切り抜ける。

５回表のSCの攻撃、この回先頭の2番 吉川が相手ショートのエラーで出塁すると、パスボールで三塁まで進む。さらに3番 大野が四球で出塁し、無死一、三塁と追加点のチャンスをつくる。しかしこのチャンスに4番 高橋はセカンドフライ、5番 宮内はファーストゴロ、6番 大井はセカンドゴロに倒れ無得点に終わる。

チャンスを逃した５回裏、先発 吉川は先頭打者を味方のエラーで出塁を許す。嫌な流れの中、吉川は後続を内野ゴロと二者連続三振に打ち取り、相手に行きかけた流れを断ち切る。

吉川を援護したいSC打線は６回表、先頭の7番 畔川が良い当たりを放つもサードライナー。8番 長谷川は四球を選び出塁。しかし相手3番手投手の前に9番 中嶋俊は三振、1番 山口も空振り三振で追加点を奪えない。

1点差の緊迫感のある試合展開の中、６回裏、先発 吉川は２死後、相手1番打者にこの日3つ目の死球で出塁を許すと盗塁で二塁まで進められ、同点のピンチを迎える。このピンチで続く打者の当たりは左中間へ、ここでレフト 高橋が難しい当たりを滑り込みながらキャッチするビッグプレーが飛び出し、無失点で切り抜ける。

前半の展開と変わって中盤以降は膠着状態の投手戦が続く中、迎えた最終回の攻防。

７回表のSCの攻撃。先頭の2番 吉川は三振に倒れるも、3番 大野が四球を選び出塁、さらに4番 高橋がセンター前ヒットで１死一、二塁とチャンスをつくる。5番 宮内はピッチャーゴロに倒れるもそれぞれランナーが進み二、三塁とチャンスを広げる。このチャンスに6番 大井は空振り三振に倒れ、相手投手の前に無得点に抑えられる。

迎えた最終回。先発 吉川は最後まで球威が落ちず、簡単に２死を奪うと、最後の打者をレフトフライに打ち取りゲームセット！
歓喜の輪がマウンドに集まり、SCナインの笑顔が弾けた。

クライマックス戦は、4−3で勝利し、9年越しの夢舞台、ZOZOマリンでの優勝戦出場を掴んだ。
この試合、先発 吉川が相手打線を1安打に抑え、完投で今シーズン５勝目をあげた。