試合結果詳細

【殊勲】北爪
強打戦相手に５回完投自責２四球２力投

【敢闘】志波
随所の好リードと追撃のタイムリー

【技能】牧野
２安打で３出塁１盗塁、積極的走塁

■２０代経験者ばかりの強豪相手に、食い下がったが最後は押し切られた。全員の意識が高まり、緊張感あるいい試合となった要因は、北爪の力投。久々に完投前提の登板で省エネのつもりで臨んだが、強打線相手にギアを入れ封印していたスライダーも交え、昨年立ち上げからのベストピッチだった。特に四球２が光った。
■その好投を引き出した、志波のリードも大きい。スライダーが増えて、カーブとの使い分けが効いていた。
■先行で１オモ、牧野の内野安打が出るも（ボークで１死２塁に）、他３人がまったく同じパターンで、ツーシームとかジャイロ系の「こない」まっすぐを打ち上げる。相手投手は完投したが、相手捕手の心理を読んだリードも素晴らしく、とにかくこの急速差のやりくりとコントロールの良さ（１四球）にやられた。
■しかし、２回以降、初回のテツを踏まぬよう＜前ボックスで、でも呼び込んで叩く＞バッティングで打ち上げががくんと少なくなった。当然その分内野ゴロは増えたが、相手エラーも誘い込み、じわっと追いかける展開に持ち込む。もちろん、ライナーで外野を抜くヒットが理想だが、初回のパターンに持ち込まれると、相手の思うつぼ。この手の投手にはこの日のような攻めを心がけたい。
■２回は、石井敵失、櫻井左前打で、１死一三塁。ここで櫻井盗塁死は、さすがの相手強肩キャッチャー。しかし毎度ストライク送球がいくわけでもないので、強肩だからといって走らないとこれも相手の思うツボ。これからもこのように失敗は想定内でどんどん走り攻める姿勢を相手に与えていきたい。
■３回は、斎藤、北村と敵失から、牧野左前タイムリーでまずは同点。平井も二遊間にいい当たりだったが打球が速かった分併殺に。４回、北爪三遊間、盗塁で無死二塁もあと続かず。５回、牧野敵失盗塁、平井四球から、志波の右中間安打で２点目。最終回６回、先頭の石井遊内安打、２死となったが、斎藤が右線に二塁打で３点目としかたがそこまでだった。
■テンション高くひっくりかえす気合いを維持して、いい試合だった。こちらも相手もエラーは想定内。いくつか出ても、肝心なのは、できそうでできない＜切り換え＞。緊張感が最大の敵。自分のことはもとより、＜声かけ＞も、いちばん大切なのはそこ。プレー中にネガティブなことを考えさせないよう、笑って次につなげたい。