試合結果詳細

相手は関西創価。強豪。去年、今の代が始まって初めて当たって、ボロ負けした相手。
だからこそ、この決勝戦は「どこまで近づけるか」と思ってた！
けどみんなはそれ以上に、「勝ちに行く」って気持ちでグラウンドに立ってた。
1回の守備。
相手の1番・2番──しっかりと三振で打ち取る。
エース・じょうが最高の入り方をしてくれた。
3番にフォアボールを与えるも、すぐに仕掛けてきた盗塁に対して、
キャッチャーのたからがナイススロー！タッチアウト！
わずか3人でこの回終了。
この流れ、めちゃくちゃ大きかった。
ベンチもフィールドも良い雰囲気。

■1回裏の攻撃──狙い通りの展開
この決勝は「ロースコアで戦おう」と決めてた。
だからこそ、じょうの前にどうチャンスを作るかが大事なポイント。
この日、1番に入ったのはたから。
いい構えだったけど、相手の厳しいコースに見逃し三振。
でも、帰ってきてすぐベンチに情報を伝えていたのが印象的。
続く2番のそうた。
ここは落ち着いてフォアボールを選ぶ。
さすがに2番でずっと使ってるだけある。役割がわかってる。
そして、すぐに盗塁を決める！どんどん信頼できる選手になってる！

3番のゆうがは、送りバントを一発で成功。
この「3番にバント？」って思う人もおるかもしれんけど、今のチームにとっては“それが3番の仕事”。
ワンアウト1塁から、2アウト3塁をつくったのは大きかった。
そして4番、じょう。
ランナー3塁で迎えて放った打球はポテンヒット。
でも、これがめちゃくちゃ価値ある1本！
決して“じょうらしい一発”じゃなかったけど、
「1点が欲しいこの場面で打った」っていう事実が全て。さすがじょう！
続く5番、りせいは三振に倒れるも、
この回、1点先制。最高の立ち上がり。

■2回表の守り──ピンチを力で断ち切る
この回はちょっと流れが悪かった。
フォアボールや守備の揺らぎもあって、1・3塁のピンチを背負う。
2アウトは取ったけど、いやな場面。
そしてセカンド横への打球。
ちょっとでもタイミングズレたら抜けてたと思う。
でも、ここでまたそうたがナイスプレー。
グラブを伸ばして、体の軸はぶらさず、
自分の前に収めてしっかりアウト。
ベンチも「よっしゃー！」って声出たし、
守ってる選手全員の顔つきが良かった。
「いける」って空気が流れてた。

■2回裏の攻撃──流れはそのまま続いてる
この回の先頭は、今日初めて6番バッターを任されたはるき。
キャプテンとして、試合の中盤に入るこの打席、どう入るか──と思ってたけど、
しっかりボールを見極めてフォアボール。
「役割を果たす」って、こういうことやと思う。
続く1年生のこうたは倒れるも、ここからが面白かった。
ワンナウト1塁、バッターは8番あさひ。
ここでベンチから出たのは…エンドランのサイン。
1塁ランナーのはるきがスタートを切る。
打球を右に転がすのが鉄則やけど、
あさひは迷いなく、外角の際どい球を右方向へ。
これがセカンドの横を抜けていく！
しかも、セカンドはランナーが走ってたぶん、ベースカバー寄りの位置におって、逆を突かれた。
完璧なエンドラン。
ワンナウト2・3塁、完全に流れをつかんでる。
続く9番、りひと。
ここでサインは…セーフティスクイズ。
なかなか厳しい指示やったと思う。
1球は失敗、そして結局三振に倒れてしまったけど、
ここはチャレンジしたこと自体に意味がある。
あと一歩、惜しかった。
2アウト2・3塁で迎えるは、1番のたから。
「ここで1本出たら、マジであるで…」
そんな場面。みんなの期待がグラウンドにもベンチにも溢れてた。
たからが振り抜いた打球は、高いバウンドでショートへ。
一瞬「内野安打か！？」という空気が流れたけど、ショートがすぐさま一塁送球。
ヘッドスライディングで食らいついたたけど、
ほんの一歩届かずアウト。
でも、打席の中にも走塁の中にも、魂があった。
この回も得点にはつながらなかったけど、
内容としては十分すぎるほど充実してた。
ベンチも「よし、次いこう」と切り替えが早かった。

■3回表──強豪の逆襲、流れをつかませるかどうかの攻防
この回、先頭の関西創価の1番はサードフライに打ち取って、まずはワンナウト。
「さぁこのままテンポよく！」…と思ったんやけど、ここから相手の逆襲開始。
1アウトランナーなしで迎えた再び1番バッター。
ここでデッドボール。痛いランナー。
続く2番バッターにはレフトへ強烈なヒット。
ここから２.3塁のピンチを迎えるが、サードランナーの飛び出しを見逃さず、キャッチャーのたからがすかさずサードへ牽制！
ランダウンプレーで本間に挟む！
「よっしゃここでアウト取れたら、流れ持ってこれる…！」
けど、ここは惜しくも連携が乱れてセーフ。
そこから四球、エンタイトル2ベースなどで更に押し込まれるけど、4失点してしまう…
でも、なんとか4失点で止めた。という見方も。

■3回裏──いつもならズルズル行くとこ。でも今日は違った。
この回の攻撃、2番のそうたから。
さっきの守備でも声出してたし、気合入ってる。
その気合のまま、フォアボールで出塁。
そして3番ゆうが！
ライトへエンタイトル2ベース！
ほんまにこの子、ここ一番で打つんよ。
ノーアウト2・3塁。最高の展開。
で、ここで回ってくるのが4番のじょう。
このチャンス、モノにしたい…が、
痛恨のピッチャーゴロ。
ランナー動けず…。
続く5番のりせいは、フォアボール！
これで満塁、ワンナウト。
「よっしゃ、追いつけるぞ！」って空気。
ここで迎えるのは6番、キャプテンはるき。
厳しいコースの変化球に…空振り三振。
でも、まだ終わらん。
7番こうたの高く弾んだ打球がサードへの内野安打に！1点返す！
「ナイスバッティング！！」
続く8番あさひは、初球デッドボール。
この当たりが強烈。
ベンチも「うおぉぉ…大丈夫か！？」と心配しつつも、高橋は失礼ながら「よっしゃ！！」喜んでしまった(ごめん…)
あさひはガッツポーズで1点差に詰め寄る。さすが！強い！！
そして9番、代打はひなた。
最近バッティング良くなってる。期待は高まったけど、
この場面は自分のスイングできず、三振。
けど、3点差を1点差まで詰めたこの回は、ほんまにデカい。

【4回の攻防 〜悪夢の11失点〜】
3対4、なんとか踏ん張っていきたい4回の表。ここを1点差のまま終えられたら、まだまだ分からん、っていう流れやった。先頭バッターはセンターフライ。1アウト。よし、このままいけるか…って思った矢先。
打順はまた1番に戻って、ここでファーボール。なんかイヤな空気が少しだけ漂い出す。
でも2番はしっかり三振に打ち取り、2アウト。あと1つ、ここまで来たらゼロで終わりたかった。
でも、ほんまにここからや。悪夢の始まり。
3番バッターにファーボールを出して、2アウト1・2塁。続く4番バッターの打球は、ショート前の中途半端な位置。難しい打球やったけど、はるきがちょっと弾いてしまって、満塁に。
ここまではギリ踏ん張ってた。でも、次の打球がまた厳しかった。
セカンドとショートの間にはずむ内野安打で追加点。これで5対3。まだなんとかなる…って思った、ほんの一瞬やった。
次のバッター。打った瞬間わかった。
センターオーバー、特大の3ランホームラン。
さらにその次のバッター、左打者にも甘い球を仕留められて、ライトへの2者連続ホームラン。
ここでさすがにじょうも体力的にも精神的にも限界やった。猛暑の中、ここまでしっかり投げてくれてた。
ここでじょう　交代。
あさひ、ゆうが、たからと継投していくけど、ここからも四球が止まらず…まさかの8連続四死球。最終的にこの回11失点。
ベンチ、完全にトーンダウン。
フィールドも、どよん…って感じ。
あの4回の悪夢の後、
「なんとかコールドは免れたい」
そんな想いだけが、グラウンドの空気を支えてた。
先頭のたからが、意地のサード強襲ヒット！
「まだ終わらせへん」っていう意地と魂が詰まった一打やった。
まずは一人、出た。とりあえずあと3点取らなコールドや。
なんとかつなげていきたい、そんな打席が続く。
でも、2番・そうたは三振。
空振りした瞬間、ベンチも客席も一瞬ピタッと止まる。
続く3番・ゆうがの打球はサードへ。
あーあかんか…と思ったその時、
サードがまさかの一塁悪送球！
これでなんとかランナーがつながる。
まだ、点を取る可能性はある。
そしてバッターボックスには4番・じょう。
ここで一本出たら、マジでわからん。
ベンチも応援も、一気に期待が高まったけど…
痛恨のファーストゴロ。
2アウト。
でも、まだ最後の砦が残ってる。
5番・りせい。
実力のあるバッター、ここで粘りを見せてくれ……！
けど、最後は空振り三振。
ゲームセット。

【今日の成果と課題】
スコアは15対4。
数字だけ見たら、そら「大敗」や。けど、内容は全然ちゃう。
去年の夏、今のチームになってからの初戦と2戦、合計スコアは18対1。
それと比べたら、どっちも大敗してることに変わりはないけど、今回の中身は桁違い。
特に今日の前半戦。
完全に五分以上の戦いしてた。むしろ流れはこっちやった。
そういう意味で、今日の一戦は**“惜しかった”じゃなくて“通用してた”**って言える内容。
でもな、こういう強いチーム相手に勝つには、
「五分」やったらあかん。
五分以上、いや、ベストパフォーマンス出し切って、それを超えな勝てん。
だからこそ、一つの侵入をなんとか止める。
一つのカバーを全力で間に合わせる。
自分の欲だけでなく、選球眼やチームプレーを優先する。
ほんまそれが勝負の分かれ目。
特に今日は痛感したと思う。
4回、12点取られたあの回も、
その前の3回、4点取られたあの回も…
ほぼ全部、2アウトから。(1アウトからはあの挟殺プレーの1失点だけ。)
つまり、あと1アウトが取れてたら、この試合はまったく別の物語になってた。
それが野球の難しさやし、面白さでもある。
でもな、裏返せばそれって、
**「あとちょっとの集中力で、試合の流れは全部変えられる」**ってことや。
それは大きな収穫やと思う。

【今大会の総括】
北河内東地区大会、準優勝。
この大会、ほんまに意味のある3試合やったと思う。
まず1回戦・2回戦。
どちらも相手は**「勝てる相手」やったと思う。
でも正直、こっちはベストパフォーマンスではなかった。**
それでも、なんとか勝ち切った。
それはそれで価値ある経験や。
「勝てる相手に勝つ」
「力では上回ってても、油断せず勝ち切る」
それって簡単なようで、実はめっちゃ難しい。
だからこそ、この2試合のギリギリの勝負を、勝ち切れたこと。
これは夏の大会にもつながる大事な土台になるはずや。
そして決勝。
力ある相手。去年の夏、今のチームが始まって初めて戦った相手でボロ負けした相手。
そのチームに対して今回は、ひるまず、挑んだ。
もちろん結果は悔しい。
五分以上の時間帯もあった。通用してた。
それだけでも、今のチームの成長がはっきり見えた試合やったと思う。
【夏の大会】
そして次、いよいよ夏の大会。
1回戦、2回戦は、**「勝てる相手」であるのは事実。
でも、ここでギリギリの勝負にせんこと。**
この大会での反省を活かして、初戦からベストパフォーマンスでいく！
そして3回戦。杉中。
去年春の大阪大会で準優勝してる学校。
今年も力はある！でも、格上ではない！
この大会の経験を生かしてしっかり勝ち切って二次抽選までいこう！

【個人の成長】
たから：魂のプレーでチームを鼓舞。周りもよく見えてる。


そうた：攻守に安定感。打って走って守って、つなぎの2番になってきた。


ゆうが：勝負強さと対応力。一年とは思えない安定感でチームを救ってる。


じょう：チームの大黒柱。夏はじょうが「らしく」輝くことがカギ。


りせい：調子はまだ本調子ではないが、あと2週間でしっかり上げて、本来の力だしたらチーム力格段にUP


はるき：心がぶれない。メンタル面でチームを支えるキャプテン。


こうた：外野守備ナイス！泥臭くも結果出してくれる期待感ある！


あさひ：気迫が前面に出るバッター。120%の集中力から、少し余裕を持って周り見れたらさらによし。


りひと：守備を重視された中での安定感ある守備をしてくれた。あのキャッチはでかい。


ひなた：どんな場面でも準備万端の姿勢が光った。打撃で期待！


りん：初めてのスタメン落ちでも腐らず声かけを続ける姿勢がチームに伝わっていた。


他のメンバーも審判やランコーにさっと行ったり、お客さんではなく、チームの一員としてプレーできるようになってきた！