試合結果詳細

第95回記念選抜高校野球大会は、１日、阪神甲子園球場で決勝があり、山梨学院が報徳学園を７－３で破り、初優勝を遂げた。
日本中が歓喜に沸く頃、鶴ゴンが有名の鶴ヶ島市でも連盟大会が開幕。
開幕カードは、何連覇中かは知らないけど、多分連覇中の長竹クラブと創部わずか１年で１部まで上り詰めたスターバッカスのカード。
緊張で胸が破裂しそうな勢いのスタバナインは、相手投手の立ち上がりを攻める。
まず先頭の＃６は、選球眼を生かし、四球で出塁。続く２番＃９は、カウント１－１からインローを引っ張り鋭い打球が三遊間を抜けていく。打った＃９は、「2か月の赤ちゃんを置いてきたからには打たないと・・・。と、奥さんの機嫌を気にしながら試合に来ました。打ててホッとしています」と関係者に明かした。続く＃２０もレフト前ヒットで無死満塁のチャンスを広げた。毎試合のように、ここぞの場面で結果を残してきた我らの主砲＃７は、チェンジアップで泳がされ三振を喫したが、＃２３の内野安打、＃１７の犠牲フライで3点をもぎ取った。
強豪相手に3点を取ったことで、「勝てるんじゃね？（＃１６）」「もちろん、勝てますよ（＃１０）」「勝っちゃいそうですね（＃２４）」的な雰囲気になるスタバナイン。
その裏、完璧な立ち上がりを見せた＃２０だったが、なんと＃３の痛恨のエラー。いつも貫禄があり堂々としていたホームランバッターの目が泳いだとか泳いでいないとか。
2回の攻撃、いよいよ鶴ヶ島では大谷以上に注目を浴びている＃９。なんと勝負に出たチャンピオンチームは、ここで＃９シフトを張る。しかし、＃９には通用しない。SB柳田や大谷は引っ張る中、＃９は見事流し打ちを放った。試合後の談話で、「いや、だから赤ちゃんを置いてきているんですよ？何度言ったら分かるんですか？」と記者に激怒していた。
その裏、エラーやパスボールが重なり、５失点。一度、歯車が狂い始めたら今のスタバにはチャンピオンの攻撃は止められず、終わってみれば３－９と予想以上に点差の開く結果となった。
守備でも＃９は魅せた。ファールゾーンの騎士のようなグラブ捌き。しかしフェアグラウンドでは・・・。日本中が「あぁ～」と思っていた矢先、またもやファーストゴロが転がる。反応よくショートバウンドでキャッチをしたが、加速が十分でなくジャンピングタッチでアウトのファインプレーで観客5万人を魅了した。「ユニフォームが汚れちゃったでしょ？（怒）赤ちゃんを置いてきているだけでもオコなのに」と再激怒していたようだ。
ウタマロで必死に汚れを落としていている姿が思い浮かばれる。

試合後、＃３０は、スタバナインにこう説いた。
「野球必敗法をご存じだろうか。必ず勝つのではなく、必ず負ける。必勝法ではなく、必敗法だ。勝ちに不思議の勝ちはあるが、負けに不思議の負けはない。勝ち方には何通りもあるが、負け方には必ず共通点がある。少年野球からプロ野球まで共通するのが必敗法だ。敗戦に直結するのが、「３B+E]３つのBは、B（四死球）、B（バント失敗、バント処理失敗）、B（サインミス等のボーンヘッド）。そして、Eはエラーだ。この『３B+E』をいかに減らすかが、これからのスタバに必要なのだ」と夕日に向かって熱弁を揮った。＃８や＃１４は号泣したとかウソ泣きだったとか。

＃１は打席に立つことはなかったが、声に不調はないという信念のもと、声をからすほどに応援できたので、楽しかったようだ。昼寝の寝言で、「次は勝てるな」と言っていたそうな。
負けはしたが、収穫のある試合だった。

今日の試合のMVP　＃９