試合結果詳細

今年は土曜日の度に雨が降る。
すでに先月2回の試合予定が中止となり、今日も天気予報は雨。
雨男は誰だ！？と犯人探しが始まりそうだったが、なんとか試合開始時間まで天気は持ちこたえ、無事に今シーズン初試合に漕ぎつけた。

当初9人ギリギリ、エース松田は不参加、キャッチャーも1人もいない予定で心配されたが、急遽松田、原田、穴沢が参加できることになり、ホッと一安心。

先発は当初の予定通り、工藤でプレーボール。

1回表、相手チームの攻撃。
工藤は初球からストライクが入らず四球で先頭を出す。
さっそくベンチからは「代えるぞ～」と愛にあふれたヤジが聞こえる。
さらに2番にセンター前ヒットを打たれ、早々に無死一・二塁のピンチ。
しかし、続くクリーンナップを完璧に抑え、結果的に無失点で帰って来た工藤の顔は、絵に描いたようなどや顔だった。

1回裏、自慢の重量級上位打線で先制といきたいところだったが、ランナーを三塁まで進めるも、得点ならず。

2回表裏も両者無得点で、予想された「乱打戦」とは真逆の「投手戦」の様相を呈してくる。

均衡が破れたのは3回表。
予想以上の好投を続ける工藤だったが、若干の疲れが見え始め、四球と暴投で得点圏にランナーを背負うとセンター前にタイムリーを打たれ、先制を許す。
投げ始めは元気なのに3イニングで疲れてストライクが入らなくなる様子に、初代・キャプテンを思い出す。

すぐに追いつき追い越したい3回裏。
先頭・桑下が相手のエラーで出塁すると、一死一塁から古賀・工藤・原田・穴沢の怒涛の4連打で一気に4点をもぎ取る。
これでスコアは1‐4に。

4回表、二番手・佐々木がマウンドに上がる。
先頭を四球で出すが、5‐3‐6の珍しいダブルプレーもあり、結果的に三者凡退。

4回裏、その佐々木からの攻撃。
初球をレフト前に運び出塁すると、なんと二盗・三盗を仕掛けどちらも成功。
次の回もマウンドに上がるはずなのだが、大丈夫なのか・・・！？
惜しくも得点にはつながらなかったが、ベンチへ帰ってくると「よし！あったまった！」と意気揚々。

さて、体もあったまった佐々木の2イニング目、5回表。
汚れたユニフォームでマウンドに立つ姿は、まさに「泥だらけのストッパー」。
がしかし、ヒットでランナーを出し一死一塁を作られると、徐々に球が荒れ出し、2暴投と四球で1点を返される。
なんとかそこで食い止め、1失点でベンチへ帰って来た佐々木は「足がふるふるした」と可愛い一言。
ほら、言わんこっちゃない、盗塁なんてするから！と総ツッコミにあった。

6回からはエース・松田がマウンドに上がる。
6回表はいつもの飄々としたピッチングであっさり三者凡退に斬ってとる。
3アウトのうち2つはピッチャーゴロ。
これぞTPAの野球である。

6回裏、そろそろダメ押しの追加点が欲しいところ。
先頭のキムが内野安打で出塁すると、相手のエラーが重なり、2点を追加。
スコアは2‐6と4点差に。

7回表、ここを抑えれば、長く待ち望んだ公式戦勝利。
どれくらい長く待ち望んだかって？
公式戦勝利自体は昨年5月以来、アークスリーグの勝利はなんと一昨年10月以来の2シーズンぶりである。
なんとしても勝ちたい。

しかし、松田は先頭にヒットを許し、四球と野手のエラーで1点返されてしまう。
さらに不運な内野安打もあり、二死満塁の大ピンチ。
続くバッターは4番。
3球目、サードへ打ち返されると緊張が走る。
サード・佐々木が捕る、投げる、ファースト・穴沢が捕る、ランナーは「セーフ」のジェスチャー、三塁ランナーはホームイン、ジャッジはいかに！？
今日は攻撃側審判、全員の視線が集中した相手チーム審判のコールは「アウトー！」。

試合終了。

今シーズンの開幕は久しぶりの勝利で飾ることができた。

そして今日も珍プレーや名言がたくさん生まれた。

◇1回表の守備、センター前に飛んだ打球に、センター・佐々木とショート・古賀がアクロバティックに交錯。
見事に翔んでいた。
そのプレーを振り返り、佐々木の発した一言「こないだアレグリア見たから」は、キャプテンのツボど真ん中、今年一の爆笑をいただいた。

◇6回表の守備、マウンドとファーストの間に上がった飛球をピッチャー・松田とファースト・穴沢が追いかける。
しかし一瞬躊躇した穴沢、捕れず「あﾞあﾞーー」と言う様子に、「志村けんか！」とツッコミが。
（ちなみに、キャプテンはこの志村けんの元ネタを知らない・・・）
結果、ファウルとなり、次の1球で空振三振を獲った松田に、穴沢「ありがとうございましたー！」。
ここまでセットで面白かった。

◇前述の「泥だらけのストッパー」「足がふるふる」も今年の流行語候補に挙げておきたい。

◇この後行われたエキシビションマッチも含めると、共に2三振した家永と原田。
早くも今年の三振王は俺だ！と争っていた。

最後に、今日のMVPは、投打で今シーズン初勝利に貢献した工藤。
急遽のマウンドだったが、3回2安打1失点の好投で勝ち投手となり、打撃でもタイムリーツーベースを打つなどの大活躍だった。
試合後は体中が痛いと言いながらもまんざらでもない満足げな顔が印象的だった。

幸先よくスタートした2023年シーズン。
負けても楽しいTPA野球だが、やはり勝つともっと楽しい。
今年も楽しくがんばろう！