試合結果詳細

28歳の秋だった。
自宅のマンションのドアを開けると見えるその公園は、お気に入りのスポットだった。
いつものようにバットを担ぎ公園に辿り着くと、その日は先客がいた。
平日深夜の公園、金髪で体格のいい若い兄ちゃんが、見るからに重たそうなバットをブンブンと振り回している…。

「野球、やられるんですか？」

やまのいは何故か声を掛けていた。

金髪兄ちゃん「いや、やった事はほとんどないんです」

もしかしたらそのバットは野球の為の物じゃないかもしれない。
そんな事は考えずに、やまのいは新発売のバットについて語っていた。

結婚をしていた当時、楽しみといえばなんJか毎日の素振りだったやまのいは、素振りのために当時新発売のビヨンドメガキングを買った程だった。

そんなこんなで何故か仲良くなったこの2人は、のちに野球チームを作ることになった。




ー2019年7月21日大田スタジアム。
あの時からもう3年半が経っていた。

離婚して1アウト(バツイチ)になっていたやまのいは、1年ぶり2度目の結婚が決定していた。

ーお前が打たなきゃ誰が打つ。

お前というより存在そのものが不適切なやまのいは、いつものように巨人小笠原の闇モノマネを披露。

この営業よりやまのいは相手チームからプレゼントとして報酬を受け取ったとして、闇営業で草野球会から永久に追放された。

この件に関して3年前には反社会勢力の者と思われる程の金髪兄ちゃんだったキャプテンアニキは、

「サンガツ！！」と一言のみ。


やまのいは終身名誉監督(死刑囚)となり、
サンキューガッツの代表は無事に引き継がれた。

なお、次の試合には間に合わんもよう。

サンキューやまのい
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