試合結果詳細

霧雨の中始まった田中正杯リーグ戦2回戦は、途中豪雨に見舞われ、あわや雨天ノーゲームの所、なんとか試合成立の4回まで持ち込み、今期２度目のサヨナラ勝ちを納めた。

後攻のスピリッツ先発は二軍落ちした白幡に変わり昇格した野澤。
初回を三者凡退に打ち取り、上々の滑り出しだった。
1回裏の攻撃、トップバッターの郷六が四球を選び出塁、素晴らしいスタートで盗塁を決める。田代将、宮本と四死球を選び無死満塁のチャンスで4番中澤にタイムリーが飛び出し幸先良く先制、木村もきっちりと犠牲フライ放ち追加点、2点を先取する。尚も満塁のチャンスで白幡、野澤を迎えるも、監督、代表(主将)が不甲斐なく倒れ更なる追加点はならなかった。

2回表も、2アウトからヒットを打たれるが、後続を打ち取り無失点で切り抜ける。

2回裏、1アウトからラストバッターの千葉が完璧なスイングで左中間ど真ん中を破る2ベースを放ち、3盗を決め追加点のチャンス。トップの郷六は魂の死球で繋ぎ、田代将、中澤、木村にタイムリーが飛び出し3点を追加。さらに満塁のチャンスは続くが、得点圏❎の石渡、監督の白幡と凡退し更なる追加点とはならなかった。

3回表、雨が一気に強くなる。制球が定まらず2つの四死球を出してしまい、タイムリーなどで3点を奪われるが、踏みとどまった。

3回裏も一気に雨足が強くなり、三者凡退に倒れた。

4回表、降雨の為この回が最終回となり、抑えれば勝ちとなるイニング。監督からの完投指令を受けマウンドに向かった野澤。どしゃ降りの中先頭の顔馴染みのボーイを空振り三振に打ち取り、一気に勝ちが近づいたかと思ったが、ここから死球でピンチを招くも、2アウトまでこぎつけた。2アウト3塁で、ピッチャーゴロに打ち取りゲームセット、かと思われたが、どうやら投手は無意識でナックル送球をしてしまったらしく、途中からファーストに入った北城がこの送球をそらしてしまう。1点差に詰め寄られ、なんとか踏ん張りたかったが、続く打者に完璧に捉えられた打球はレフト千葉の頭を遥かに越え伸びていき、スタンドイン。
逆転2ランホームランを打たれてしまう。後続は打ち取るが、一気に窮地に立たされたスピリッツだった。

最終回、先頭の郷六からの好打順。しかしここは痛恨の見逃し三振に倒れてしまう。しかし続く田代将がしぶとくライト前に運び、2盗、3盗を決め一気に同点のチャンスを作るが、宮本がセンターフライに倒れてしまい2アウト。
続くはいつのまにか負傷していた中澤に変わり出場していた北城。カウント3ボール0ストライクからキャッチャーフライを上げて万事休すかと思われたが捕手が捕れず生き延びる。そしてここから魂の四球を選び希望を繋ぎ、木村に託した。すかさず初球、北城が盗塁。2、3塁で１打サヨナラの場面。そして2球目、相手投手がワイルドピッチ、しかしタイミングはギリギリだが三塁ランナーの田代将はスタートを切り、魂のスライディングで同点のホームを踏んだ。ユニホームはとんでもなく汚れてしまったが、感動のスライディングだった。2アウト3塁、１打サヨナラの場面で木村が放った打球はボテボテのピッチャーゴロ。しかし送球を大事にいきすぎたのが、4バウンドくらいの送球となった。しかも少し逸れていて、その間に木村は全力疾走、セーフとなりサヨナラ内野安打を放ちゲームセット。

本日のヒーローは2打数2安打1打点1四球3盗塁3得点の田代将人、
そして2打数2安打3打点1犠牲フライ サヨナラ男の木村が選ばれた。
雨だった為ヒーローインタビューは割愛されたが、田代将の魂のスライディングはチームメイトの目に焼き付いただろう。

尚、この試合にて いつのまにか手首を負傷していた中澤、
二度の満塁のチャンスで打ち上げ凡退した白幡、
満塁のチャンスで打てず、審判のプレイがかかる前に何度も投げようとした野澤の3名が二軍落ちを宣告された。
中澤は試合後すぐに病院に向かい、精密検査を行ったとの情報が入った。

これで田中正杯リーグ戦は2戦2勝、勝ち点6をゲットし決勝トーナメント進出へ大きく近づいた。
次の試合は23日、日本橋杯。
この試合はもちろん大きな大会なので負けられないが、スピリッツとしても大変大きな意味のある試合となるのだ。


とある選手の、ラストゲームとなる。試合前には殿堂入りのセレモニーを予定している為、是非とも来れる方は来て下さい。応援もお待ちしております。