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公式戦

2017/10/7(土) 5:30〜

ダイヤモンドリーグ決勝

チームロゴエースBBクラブ

勝ち

1-3

清水球場

チームロゴ苫小牧スピリッツ
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ エースB… 1 0 0 0 0 1
チームロゴ 苫小牧ス… 0 2 1 0 3
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2017年シーズン最終戦は
ダイヤモンドリーグ決勝戦。

先発のマウンドへ、闘志全開の中澤が上がった。
思えば2017年開幕投手も中澤だった。その試合では10失点の大炎上。
あれから50試合以上をこなし、集大成を見せる時がきた。

試合前はじゃんけんに勝ち後攻をゲットしたスピリッツ。

1回表、先頭打者をファーストファールフライに打ち取る。石渡のファインプレーだった。
しかし2番にレフト戦を痛烈に破られるツーベースを打たれてしまう。3番は三振に打ち取り4番は敬遠気味の四球。
ここから連続四球とワイルドピッチで1点を与えてしまうが、満塁のピンチを中澤が魂の投球で抑えた。

同点に追い付きたい1回裏、先頭の田代拓が死球で出塁し、すかさず盗塁。2塁へ豪快なヘッドスライディングをぶちかまして進塁する。2番宮本は惜しくもライトフライに倒れるが、3番桑田がセカンド強襲の内野安打で繋ぐ。盗塁さ1アウト2,3塁の絶好の場面で今年4番としてチームを引っ張り続けた木村正を迎える。
チームメイト誰もが期待していたが、まさかの空振り三振に倒れてしまう。
続く5番石渡も負の連鎖か、連続三振に倒れてしまい無得点に終わった。

2回表は中澤が立ち直る。先頭の8番が放った打球は右中間へフラフラと上がる。落ちたかと思ったが、センター木村正が猛然と突っ込みファインプレーを魅せ中澤を盛り立てる。9番をサードゴロ、1番をレフトフライに打ち取り三者凡退で抑えた。

2回裏、試合が動き出した。
この回先頭の野澤が、前日に田代拓・桑田と北広島のバッティングセンターで猛練習した成果を魅せる、痛烈なレフト前ヒットを放ち出塁し、続く7番木村賢の内野ゴロの間に2塁へ。続く8番千葉は"四球色"の覇気を発揮して四球で出塁する。
続く9番中澤は、芯で捉えるがセカンド真っ正面のゴロ、セカンドフォースアウト。
ゲッツ~で万事休すかと思われたが、送球がそれて野澤が同点のホームを激しく踏む。
中澤は2塁まで進塁し、迎えるは10番ラストバッターの北城。試合前ノックで◯玉に送球があたり満身創痍の中、痛烈なレフト前ヒットを放ち、これが逆転タイムリーとなる。1番に戻り田代拓もバッティングセンターの成果を発揮するレフトオーバーのツーベースを放ちツーアウト2,3塁のチャンスを再び作る。続く2番宮本はゲンを担ぎ田代拓のバットを持ち打席へ。
しかし宮本が放つ"明治維新"新撰組のオーラに相手投手が威圧されて四球となる。
ツーアウト満塁で、スピリッツ最強のバッター桑田を迎えるというこれ以上ない形を作った。
しかし桑田も足を負傷し満身創痍の中強行出場。無念のピーゴロに倒れちゃった。

1点を勝ち越した3回表、中澤はツーアウトから2連続四球でピンチを作ってしまうが、6番をこのイニング2つ目の三振で切り抜ける。

追加点が欲しい3回裏は、4番木村正からの攻撃。完璧に捉えた打球は、木村正の代名詞の右中間へ。チームダントツトップのスリーベースを放ち追加点の大チャンス。
しかし5番石渡は自分のスイングを見失ったのか、2打席連続の三振に倒れる。
続く6番野澤は最悪でも犠牲フライを狙っていたが、3球目のアウトローのストレートをストライクに取られた時点で叩きに切り替える。変化球をセカンドに転がして木村正が生還し追加点を奪う。
続く木村賢もセンターオーバーのツーベースを放ちチャンスを生み出すが、千葉が痛恨の空振り三振に倒れてしまい追加点はならず。

4回表、中澤が大ピンチを招く。
ツーアウトまで奪うが、3つの四球でツーアウト満塁のピンチで相手クリーンナップを迎えるという最大のピンチ。
3番は2打席連続の三振を奪っているが
0ストライク3スリーボールとなり押し出しのピンチ。しかしここからど真ん中のストレートで1ストライク。次の球もど真ん中のストレートだか、ファールとなりフルカウント。
腕も振れておらず、変化球は危険な場面。
ベース手前でバウンドしてしまうと後ろに逸れてしまい、ランナーはスタートを切る為一気に同点のピンチになる。

しかしここで捕手野澤は、小学生時代からの友人でもある中澤のポテンシャル・メンタル・テポドン。
全てを信じて、スライダーのサインを出す。
守備陣はもちろん、中澤も驚いたかもしれない。しかしそれはバッターも同じだった。
完璧な投球フォームから繰り出されたスライダーは、真ん中高めから一気に落ちアウトローへ。
バッターもかろうじてかするが、しっかりとミットに納めて空振り三振。
中澤はマウンドで雄叫びをあげ、捕手野澤は鳥肌が止まらずに勃◯した。
この1球が、今年の中澤の集大成であっただろう。
あの場合で今年1番のスライダーを投げ込むあたりが、やはり"世界の中澤"であった。

4回裏の攻撃は三者凡退に倒れるが、北城はあわやレフトスタンドという大飛球を放っていた。

そして迎えた最終回。
マウンドには背番号11"エース石渡"の姿があった。
本当にこれが正真正銘のラストマウンド。
野澤は涙が止まらなかった。
先頭の左打者4番を、初球はフロントドアで1ストライク。そして同じコースからの緩急のシンカーで体制を崩させてピッチャーゴロ。
続く5番は2球で簡単に追い込み、スライダーで空振り三振。
ラストは代打のバッターをストレート、スライダーで追い込み最後は威力抜群のストレートでピッチャーゴロ。
まさにエース、完璧なピッチングで試合を締め、チームに優勝をもたらした。

感動の決勝戦、スピリッツ2年間の集大成であった。
出場した選手全員がなにかしら活躍した。
唯一クーヌンだけは何もしていなかったが、最終回にセンターの守備につき、今年スピリッツの試合をたくさん担当していただいた主審から「あのセンターが1番元気で良いよね、最高だ」とお褒めの言葉を頂いた。

先発した中澤は4回を投げ抜いて被安打は初回に許した1本のみ。
四死球は8個、課題は残るが闘志溢れる魂のピッチングでチームを優勝に導いた。
ナイスピッチング!


これにて全公式戦を終えたスピリッツ。
最後のダイヤモンドリーグで見事優勝することができた。
この試合の最優秀選手賞には逆転のタイムリーを放った北城が選出された。
そして優秀選手賞には魂のピッチングを披露した中澤が選ばれ、今期2つ目の優秀選手賞を受賞した瞬間だった。


2017年、確実に成長を遂げたスピリッツ。
来年こそは民報杯の決勝トーナメントに進出し、3年以内の制覇に近づきたい。

# 選手名
1 田代 拓也
5 宮本 雅也
18 桑田大輔
6 木村正之
8 椚田裕太
- 石渡 弘樹
30 野澤 聡太
27 木村 賢一
7 千葉誠也
23 中澤 啓吾
26 北城 将人
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
1 田代 拓也 先発 1 3 2 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
5 宮本 雅也 先発 2 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
18 桑田大輔 先発 3 2 2 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
6 木村正之 先発 4 2 2 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
8 椚田裕太 守備 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
- 石渡 弘樹 先発 5 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0
30 野澤 聡太 先発 6 2 2 1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
27 木村 賢一 先発 7 2 2 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
7 千葉誠也 先発 8 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
23 中澤 啓吾 先発 9 2 2 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
26 北城 将人 先発 10 DH 2 2 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
23 中澤 啓吾
- 石渡 弘樹
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
23 中澤 啓吾 40/3 0 1 1 - - 1 0 4 8 0 0 1 1
- 石渡 弘樹 S 10/3 0 0 0 - - 0 0 1 0 0 0 0 2
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

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