試合結果詳細

誰もが予想すら出来なかった、激動の2020年。
世界をも巻き込むウイルスが蔓延し、開幕すら危ぶまれた。
そんな中約1ヶ月遅れで開幕することが出来た2020年シーズンも、いよいよ最終戦を迎えた。

毎年恒例となりつつある、ナイターでの最終戦。
お相手は苫小牧Boogies。

先発のマウンドには、“ハッピー”松村。
スピリッツ特有の、インターネット応募から加入して丸3年が経った。
この3年間で、110試合の出場。
この記録はスピリッツ歴代でも7位の記録。
もはやいて当たり前の選手で、近年はプライベートでもメンバー同士で交流がある程打ち解けている。
しかしそんな中、今期限りで転勤が決まり、本日がラストマウンドとなる。
惜別の思いを胸に抱き、マウンドへ上がっていった。

試合前には武川、柳原の同僚である新婚夫婦による始球式が執り行われ、華やかなムードで試合が始まった。

後攻のスピリッツは1回裏、2アウトから3番桑田大が痛烈過ぎるレフト前ヒットで出塁し、すかさず盗塁を決めて進塁する。
続く4番に入った芦谷が1,2塁間を痛烈に破るタイムリーヒットを放ち、1点を先制した。

その後は、昼間の快晴が嘘のように天気が崩れてしまい、ゲリラ豪雨が降り注ぐ展開に。
2度の中断を挟み、その間にスピードスター米澤がプロ野球でよく見る光景の、降雨の中のベースラン、そしてホームへのヘッドスライディングを決める。
何故か2度も。泥まみれになっていた。

最終回となった3回裏、打順は9番から。
本日は13人全員打ちとしている為、なんとか全員に回したかった。
しかし2アウトとなってしまうが、ここから11番木村正が死球で繋ぐ。
続く12番中澤も初球をライト前に弾き返すヒットを放ち、2アウト1,3塁でラストバッターの北城に繋いだ。
“ミスターフルスイング”の異名を遺憾なく発揮し、豪快なスイングをしていく。
そして捉えた打球は3塁線を破ったかと思われたが、相手サードが上手く裁きサードゴロとなり、綺麗に1順してゲームセットとなった。

先発した松村は、3回を完璧に抑える。
5奪三振無死球で完封勝利を挙げて、ラスト登板に自ら花を添えた。
最多勝争いで並んでいた柳原に1つ差を付けて、見事に最多勝を決めた瞬間であった。

本日は6番以下はくじ引きで打順を決定。
1番～4番は打者タイトルで争っていた柳原、米澤、桑田大、芦谷で固定した。
盗塁王で並んでいた柳原、米澤は共に出塁出来ずに同率でフィニッシュ。
首位打者争いをしていた柳原、桑田大、芦谷は桑田大、芦谷が共に1安打ずつ放つ活躍。
桑田大.450 芦谷.447
僅か3厘差のデッドヒートを制した桑田大が、自身2年振りとなる4度目の首位打者に輝いた。

残る活動はシーズン納会のみとなった。
今シーズンも、スピリッツに関わって頂いた全ての方々に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。