試合結果詳細

https://youtu.be/XO458v0p5bI
トンボが飛び交い、木葉が舞い落ちる。
あっという間に夏は終わり告げ、秋の訪れを感じさせる。
そんな中、苫小牧朝野球の5大大会の1つである、日本橋杯の決勝戦を迎えた。
スピリッツ創設6年目にして、主要大会で初の決勝戦となった。

先発のマウンドには、桑田大輔。
スピリッツ創設メンバーとして現在まで素晴らしいプレーの数々でチームに貢献してきた男が、チームを初の栄冠に導いていく。

先攻のスピリッツは両チーム無安打のまま0-0で迎えた3回表。
1アウトから“スピリッツオブレジェンド”宮本がセンター前クリーンヒットで出塁する。
こちらも創設メンバー、そしてチーム最年長。
ここぞという試合では必ず打ってきた男の一打に、ベンチナインはスタンディングオベーション。
まるで何かに優勝したような拍手が飛び交い、ムードが一気に高まった。
続く“神速”米澤も1,2塁間に鋭い当りを放ち、内野安打で繋ぐ。
ラストバッターの“ピンクモンスター”芦谷はボテボテの内野ゴロに倒れるが、2アウト2,3塁で1番桑田大を迎える。
ここでワイルドピッチとなり、3塁ランナー宮本が生還。
そして2塁ランナーの米澤も代名詞のスーパー俊足で一気にホームインを決めて2点を先制した。
そして桑田大は三遊間への内野安打で出塁し、先発登板しているのをお構い無しに盗塁を決める。
そしてキャッチャーの送球が逸れる間に一気にホームインし、3点目のホームを踏んだ。

4,5,6回は三者凡退に打ち取られるが、最終7回表には桑田皓、林田にクリーンヒットが出る。
しかし後続が続けずに無得点で最終7回裏の守備へ。

ここまで桑田大は6回1安打無失点の素晴らしいピッチング。
もちろん続投でマウンドに上がるが、先頭打者に四球を与えてしまう。
スタミナ切れか？と思われたが、そこからなんと三者連続三振を奪いシャットアウトを決めた。
7回9奪三振、被安打は僅かに1本と圧巻のピッチング。
MAX球速は146kmを記録し、自己最速を更新。
150kmを本気で目指すと言っていたが、来年には本当に出そうだなと感じた。

創設時に最年少だった男が、今では先輩となり後輩も多い。
マウンドからチーム全体を鼓舞し、スピリッツ史上初の栄冠に導いてくれた。

試合後の表彰では、
【最優秀選手】桑田大
【殊勲賞】宮本
の2名が選ばれた。

遂に5大大会で初の栄冠を手にしたスピリッツ。
そして同時に、初の会頭杯進出も決めた。
10月から始まるシーズン最後のビッグ大会に向けて、各自調整をして臨んでいきたい。