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公式戦

2016/12/10(土) 13:10〜

東京1リーグ

チームロゴ29ers

勝ち

4-12

上野恩賜公園野球場(監督:千葉)

チームロゴ草野球チームYazees
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ 29ers 0 0 0 2 0 0 2 0 0 4
チームロゴ 草野球チ… 0 0 0 1 9 2 0 0 12

S

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ヤジーズが5回裏にビッグイニングを作り逆転。
エース久保が完投し、東京1リーグ初優勝を飾った。
チームとしては、7勝6敗となり、6年ぶりの勝ち越しで終えた。

勝:久保 4勝4敗
負:29ers小泉

二塁打:石田

バッテリー 久保(7回)、藤(2回)-藤、久保

<戦評(文責:千葉):2016年ヤジーズ最終戦>

 日本近代文学に多大な影響を残した正岡子規は、日本に伝わって間もない頃の野球の愛好者であり、1886年(明治19年)頃から上野公園内で草野球を楽しんでいたという記録がある。それから130年の時は流れ、平成の世の2016年12月10日。同じ上野公園内の、その名も正岡子規記念球場において、一つの決戦が始まろうとしていた。草野球の、しかもレベル1のチームを集めた東京1リーグの決勝戦である。まさに、子規が130年前に夢見た草野球の発展がここに具現したとは言い過ぎであろうか…

 その日は、晴天に恵まれ、12月にしてはポカポカとした野球日和であった。上野公園に訪れた観光客の中には、熱戦の行われている球場のバックネット裏で足を止める者がおり、多くのギャラリーを形成していた。すべての舞台は整った。あとは栄冠を手にするだけである。

 決勝戦にふさわしく、序盤戦は緊迫した投手戦となった。
 1回表、先攻29ersの攻撃。さすが決勝戦の相手だけあってスイングが鋭く、手強い打線であった。この回、強烈なファールが続き、ヤジーズ守備陣に緊張が走る。しかし、久保はこの回、内野へのゴロ三つで、三者凡退に仕留める。

 1回裏のヤジーズの攻撃も三者凡退で終わり、2回表、ヤジーズはこの試合初めてピンチを迎える。何と言ってもこの日は、サードに打球が集中した。二つのサードゴロを大手ひが無難にさばき、2死とした後、四球と三塁内野安打と盗塁で、2死二、三塁のピンチを迎える。先取点を取られたくないヤジーズ。そこへ、またしてもサードへのゴロ。サード大手ひが華麗にこれをさばき、難を逃れる。ハイタッチで迎えられたサード大手ひであったが、この後もサードへの集中砲火は止まらない。この試合、実に13もの打球がサードに飛んでいる。多少のエラーもあったが、このおびただしい打球を仕事さながら冷静に的確に処理していったことによって、この日の勝利を大きく引き寄せたとも言えるであろう。

 2回の裏、今度はヤジーズがチャンスを迎える。堅田四球、千葉死球と下位打線でチャンスを広げ、2死二、三塁となる。しかし、ここで相手の手堅い守備の網にかかり一本が出ない。
 この日は、内野外野共にヤジーズの守備はいつになく光っていた。しかし、相手の守備もそれに負けない。3回まで両者ノーエラーの無失点で試合が進む。

 両者、チャンスは生まれるがなかなかホームベースをこじ開けることができない中、4回表、29ersの攻撃でついに試合が動き出す。二塁打と四球、そしてワイルドピッチが続き、1死二、三塁のピンチ。この重要な場面でこの日初めてのエラーが出てしまう。タイムリーエラーにより29ersついに先制!さらに、ライト前ヒットが続き2失点目。ズルズルと失点していくいつものイヤ〜な流れ。しかしこの日のヤジーズはいつものように動揺はしなかった。続く1死一二塁からショートの横へ強い打球が飛ぶ。ショート諸星が一旦はボールをこぼすが、一塁が間に合わない中、二塁へ送球。間一髪アウトになる。このナイス判断によって冷静さを取り戻し、続くレフトへの飛球を石田がキャッチしピンチを最小限に食い止める。

 4回裏、先制されたヤジーズはすぐに点を取り返す。相手ピッチャーを打ちあぐね、凡打の山を築いていた打線がこの回から目醒める。先頭の3番大手ひがセンター前へチーム初ヒットを放ち、盗塁を決めチャンスを作る。2死二塁、打席は5番中村。この球場の高いフェンスをも越えるかというような大飛球はフェンスの最上部を直撃!! 惜しくもホームランにはならなかったが、大手ひが生還! 1点を返す。
 2-1 29ersリードで迎えた5回裏のヤジーズの攻撃、前の回の中村の一撃により動揺したのか、それまでヤジーズ打線を抑えてきた相手投手が大乱調を起こす。四球に野選が重なり、無死満塁、1番藤がレフト前へタイムリーヒット!これで同点となる。その後2番佐伯敦が四球を選び押し出しで逆転に成功!さらに、ここから四球が続き押し出しにより点を重ねていく。最後は久保の2点タイムリーのライト前ヒットでとどめを刺し、この回9得点を上げ、スコア10-2ヤジーズ大量リードとなり勝負あり。

 6回には、石田の2点タイムリーツーベースヒットにより、さらに得点を追加。7回に、29ersが2点を返し意地を見せるも、久保が7回を4失点で抑えた。8回、9回をヒットは打たれるも要所を締めるピッチングで藤が無失点の好リリーフをし、ヤジーズ12-4で勝利!! 創立14年目にして初のタイトルを獲得した。

 勝因として、先発久保の粘り強い投球や、中村の得点の口火を切る特大のフェンス直撃弾などと並んで、守備の粘りを挙げることができる。
相手が強力打線ということもあっていつものように三振の取れない状況の緊迫した試合展開の中で、守備が落ち着いていた。ここに、2016年のヤジーズの進化があり、その集大成をこの最後の試合で見せることができたといえるのではないだろうか。


<役割分担>
・試合関係
○千葉:監督
○諸星:助監督
○千葉:戦評作成
○派遣審判:審判、ライン引き
○打順が遠い順:ランナーコーチ、スコアラー

・持ち物、準備関係
○千葉・諸星:レガース
○大手英:新球2個、スコア
○石田:ミット
○佐伯圭:胸あて、会計
○佐伯あ:面
○各自:バット、練習球(一人2個)

# 選手名
5 藤 豊
7 佐伯 敦史
1 お〜てひ
119 石田 潤
13 中村 雄一郎
117 諸星 政和
10 佐伯 圭一郎
36 堅田 智裕
25 清水 耕司
15 千葉 雄
12 坂井 慧
8 久保 修亮
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
5 藤 豊 先発 1 5 5 1 0 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
7 佐伯 敦史 先発 2 - 5 3 0 0 1 2 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0
1 お〜てひ 先発 3 4 3 1 0 1 3 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
119 石田 潤 先発 4 4 3 1 0 2 1 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
13 中村 雄一郎 先発 5 5 4 2 0 3 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
117 諸星 政和 先発 6 2 2 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
10 佐伯 圭一郎 先発 7 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
36 堅田 智裕 先発 8 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
25 清水 耕司 守備 8 - 3 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0
15 千葉 雄 先発 9 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
12 坂井 慧 守備 9 - 3 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
8 久保 修亮 先発 10 5 4 1 0 2 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
8 久保 修亮
5 藤 豊
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
8 久保 修亮 70/3 0 4 1 - 5 0 7 2 0 0 0 1
5 藤 豊 - 20/3 0 0 0 - - 3 0 1 0 0 0 0 2
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

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