試合結果詳細

勝：久保 2勝2敗　
長打：三塁打(池野)、二塁打(久保)
マルチ安打：藤

〈戦評〉
【６／３（日）対メタルボンズ戦 試合開始時間 ９：５０】
６月に入り天気も心配されたが、この日は朝から晴天で、「野球びより」と呼ぶにはむしろ蒸し暑いくらいの陽気。目白台グラウンド横に設置された噴水では子ども達が遊ぶ光景もみられた。

連盟３部での初勝利を目指すヤジーズメンバーが続々とグランドに集まる中、ある男が人知れず闘志を燃やしていた。その名は加藤。
彼は試合当日に行われる某資格試験に見切りをつけ、急きょ馳せ参じたそうで、筆者は彼に底知れない「ヤジーズ愛」を感じた。
もっとも、ここで昨年の同大会で、チームオフィシャルのズボンを忘れてきてしまったというエピソードを持ち出すのは野暮というものだろう（もう書いてしまったが）。

そしていよいよ試合開始。
先発の久保は初回、サードにランナーを置いての投球時、けん制でアウトを狙いにいく。しかし、サードを任された加藤が捕球できず、ファールゾーンにボールが転々とする中で先制点を許してしまう。結局この回２点を失い、ヤジーズは初回から追う展開に。加藤の「サード、メッチャ飛んできますね～・・・」というコメントどおり、この日もホットコーナーに向けて痛烈な打球がビシバシと放たれた。

久保はその後立ち直りを見せる力投で相手打線を封じる。
ヤジーズの反撃は3回。積極的に打ちにいく策が実り、池野の三塁打を皮切りに、坂井、石田の適時打で同点に追いつく。坂井の好走塁が光った。
そして続く、4回も打線がつながる。佐伯あの内野安打に続き、代わった佐伯圭が四球を選び、池野が押し出し四球で1点勝ち越し、そして坂井が外野にきっちり犠牲フライを打ち上げ、サードランナー・佐伯あが戸惑いつつ、魂の激走で１点追加。さらに、久保が大谷ばりに右越え自ら２点タイムリーツーベースヒットを放つなど、一気に４点を奪い、試合を優位に進めた。
５回裏。ベンチから試合の行方を見守っていた大手ひは途中からライトに入り、打席ではセンターへの大飛球を放つも、ここは相手のファインプレーに阻まれ、少し嫌な流れで最終回へと突入。

相手も久保の投球に慣れてきたのか、この回の先頭バッターから長打２本で１点を返し、さらに連打で２点差に迫る。４点差はセーフティリードかと思われたが、ヤジーズナインの上空には少しずつ暗雲が立ち込める・・・。
その後も粘れず、デッドボールなどで１死満塁。１打同点、さらに長打で逆転という場面を迎え、相手チームも押せ押せの状況に。
「サード、メッチャ飛んできますね～・・・」。そう、ここでもやっぱりサードへのゴロが飛んできた。初回、ライン際の難しいゴロを捕球できずに、結果として失点につながるプレーを冒す形になってしまった加藤は、その後の守備ではファインプレーを見せ、さらに最終回は初回にあったサードへの牽制球を今度はそらさずにランナーの帰還を阻止するという大きなプレーをしていた。

ここも「意地でも捌いてやる」という気迫でホームへ送球。フォースアウト。さらにキャッチャーの藤からファーストへ。佐伯圭のポジショニングの妙もあり、５－２－３のダブルプレーが成立し、試合終了。歓喜の輪ができる。

少しでもそらすと同点の恐れもある状況で、勇気を持ってファーストに転送した藤にも、打でのマルチ安打の活躍とも合わせて、大きな賛辞を贈りたい。
試合全体としては、適時二塁打を放ち投げては完投した久保と、反撃の狼煙をあげる三塁打を放ち勝ち越しの押し出し四球を選んだ池野は、お立ち台であろう。

球団創設史上３本の指に入るようなナイスゲームを制したヤジーズが２回戦へと駒を進めた。

〈文責:佐伯あ、編集:おおてひ〉


＜用具分担＞
大手：キャッチャーヘルメット、ミット、ヘルメット×2、ボールバッグ、スコア、バット
坂井：胸当て、レガース
千葉：面、ヘルメット×２、バット
佐伯圭:ヘルメット×1
久保：ヘルメット×１
石田：ヘルメット×１
各自：ボール、バット

＜役割分担＞
監督：大手
助監督：千葉
コーチ：清水、石田、坂井
戦評：佐伯あ
記録：池野