試合結果詳細

〈戦評〉
毎週末のように台風や爆弾低気圧に見舞われ、ヤジーズの活動がことごとく中止になってしまった９月～10月だったが、この日はグラウンド確保・調整に尽力した代表・グラウンド担当の心を穏やかにする見事な秋晴れ。
東京１リーグで、一歩抜け出したCCナショナルズを追う29ers、東京M、ヤジーズの３チームが集結し、まさに”決戦”にふさわしい環境のもとで行われた。

CCナショナルズへの挑戦権をかけ、プロ野球のクライマックスシリーズのような形で開催された今回。
第１試合で 29ersに快勝した 東京Mが、第２試合のヤジーズの対戦相手となった。ヤジーズがシード扱いとなったこの試合で勝てば、最終戦（CCナショナルズ戦）へと進むことができる大一番だ。

東京Mは第１試合でも先発した「背番号１」が先発。
球審のストライクゾーンが広めだったこともあり、ヤジーズ打線から三振の山を築いていく。
先発の久保も負けじと、ひいきの球団である日本ハムの金子千尋のスロー映像からヒントを得たという新球・チェンジアップも冴え、強力な東京M打線に真っ向勝負を挑む！　

試合後に捕手の坂井が「リードしていて楽しかった」と語ったように、この日の久保は球のキレ、コントロールともに最高の出来。
不運な形で先制点を奪われてしまい、２－０とリードを許すも、自らタイムリーを放ち、１点を返す。
さらに、攻めあぐねていた相手先発が疲労を考慮してか途中降板し、反撃の機運が高まっていく。

しかし、中盤に入ると東京M打線が徐々に久保の球をとらえはじめ、逆に点差が開く展開に。
それでも久保が、この日２打点目となるライト前に抜けるかというセカンドゴロを放ち、２点差。
気を良くした久保が約３分で３人を料理したあとに迎えた最終回は、３番手投手から野澤の右中間への3ベースヒットでチャンスメイクしたあと、池田が巧打を見せ、１点差まで迫る。
続く千葉もフォアボールでつなぎ、２アウトながらランナー１、２塁、一打同点・逆転のチャンス！

ここで迎えるのは、この日フォアボールをひとつ選んでいるものの、ここまでノーヒットの佐伯あ。
赤バットで結果が出ず、ビヨンドマックスに持ち替えて臨んだこの打席。
ストライクゾーンの球には積極的に手を出し、活路を見出そうとしたものの、
最後は内角に投じられた変化球にバットが空を切ったのだった。

こうしてヤジーズの今シーズン公式戦は幕を閉じた。
試合が7月終わり以来ということもあり、練習にも参加できなかったブランクのあるメンバーも数多くいたことを考えると「よく健闘した」と言えるのではないだろうか。
点には結びつかなかったものの、2安打を放った「秋男」「幕張のイチロー」の異名を持つ中居のマルチ安打、最終回に目覚めた野澤・池田の強打・好打、相手のファインプレーもあり、ヒットを2本損してしまった山口のバッティング。守備面では、初回の守備で相手も思わず拍手を贈ったショート・池田のプレー、久保の好投を引き出した坂井のリードなど、随所に見どころがあった好ゲームだった。

ただ、エラーが失点に結びついてしまったり、7イニングで10三振を喫してしまった打線は大きな反省材料だ。
月並みな言葉になってしまうが、来季に向けて英気を養いつつ、トレーニングに励んでいきたい。

(文責：佐伯 敦史 Atsushi Saeki)
※ベンチで監督として見守った大手ひ代表と、会費を支払いのに駆けつけた佐伯圭会計がいたことも記録として残しておきますwww