試合結果詳細

雨男の多いヤジーズらしく、度重なる降雨やグラウンドコンディション不良による中止を経て、ようやく迎えた2020年開幕戦。
久しぶりの人工芝のグラウンドで若手とベテランメンバーが躍動した。

相手の先発は、変化球を見せ球に、直球で勝負してくるオーソドックスな右腕。目を見張るようなスピードはないものの、球審のストライクゾーンの広さも利用してストレートをどんどん投げ込んでくる相手をなかなかとらえることができない。

一方、先発の久保も広めのストライクゾーンを利用し、ランナーは出すものの要所を締めていく。
迎えた3回表、左打者が放った1、2塁間をしぶとく抜けるヒットを、ライトの佐伯あが後ろにそらし、一気に3塁までいかれてしまう。佐伯あいわく「2006年のドイツワールドカップで柳沢敦が残した名言『QBK』が2020年の錦糸町でも起こった……」とのこと（「QBK」に関しては、各々で調べて欲しい）。要は「打球がライトに抜けてくるとは思わなかったので、準備ができていなかった」ことへの言い訳である。このエラーも響き、この回1点を先制されてしまった。
（※敦史と敦、同じ名前というのも運命を感じますね）

それでも4回、野澤の『高級ビヨンドマックス』を借りた郷原の長打などで1－2と逆にリードを奪う。
5回にも内田の四球と佐伯あの「汚名返上」内野安打で無死2、3塁のチャンスを作ったものの、ギアを上げた相手右腕の前に後続が倒れ、追加点を奪えない。

すると流れは相手チームへ。5回からマウンドに上がった二番手の羽二生は、とらえられる打球は少なかったものの、6回に四球とエラーが絡み、次々に失点を重ねていく。気が付くとこの回6失点で、逆に5点のビハインドを背負ってしまった。

それでも、久々の試合に燃えるヤジーズ打線はその裏、上位から始まった打線がすぐさま2点を返し、食い下がる。
しかし7回、代わった境がさらに1点を奪われてしまい、万事休す。4-8で敗戦を喫してしまった……のだが、物語には続きがあった！
まだ時間が余っていたため、相手が提案してくださった「エキストライニング」の8回に突入し、その表を境が無失点に抑えると、相手の2番手右腕（やたら派手なスパイクが特徴的）を攻め込み、なんと同点に追いついてみせたのだ。
最後は内田が惜しい当たりのレフトフライに打ち取られ、試合終了。

相手チームのスコアには「8-4」と記されているかもしれないが、ヤジーズとしては「8-8」でフィニッシュということで良いのではないだろうか。約1年ぶりの試合なのに、みんな頑張ったし。全員に花丸をあげたいずら！（CV:高槻かなこ）

改めて試合を総括すると、打つ方では、ホームランでサイクルヒットだった郷原の3安打5打点が光ったものの、相手先発右腕がピンチを背負ったときに見せた、いわゆる「ギアを一段階あげた」投球に対応できなかったのが悔やまれる。
投げる方では久保をはじめ、羽二生、境も四球から崩れることもなく、安定した投球ができていたのが好材料。
スタメン捕手の佐伯圭、途中からマスクをかぶった中居の好リードも忘れてはいけないところだろう。
今年あと何試合できるか分からないが、反省点を修正しつつ、勝利を目指していきたい。