試合結果詳細

2021年6月12日（土）東京M戦

　東京イーストエンドこと江戸川区篠崎。花曇りの日、篠崎公園B（鹿骨）にて世紀の熱戦が開幕した。1万5000人の観客が詰めかける中、ヤジーズと東京M、2チームによる戦いの火蓋が切って落とされたのだ。

　初回、先攻のヤジーズは久しぶりに参加の先頭打者清水が出塁するも、2番境三ゴロ、3番堅田遊ゴロ、4番野澤遊フライト後続が繋げず無得点に終わる。2回表も東京M投手のキャッチボール投法にヤジーズ打線が幻惑され、5番郷原、6番佐伯あ、6番中居が右飛、投ゴロ、遊ゴロと三者凡退に倒れた。

　試合が動くのは3回表。この回先頭の久保がライトオーバーのツーベースヒットを放つと、10番坂井がセンターへツーベースをかっ飛ばし先制！　続く4回表は先頭の堅田がフォアボール、次打者野澤がデッドボールで無死1・2塁のチャンスを作り、郷原のショートエラーの間に追加点を上げた。

　ここまで2-0とリードするヤジーズだったが4回裏に1点、5回裏に1点を返され同点と追いつかれる。

　5回6回は相手のエラーで出塁するも、投球術に翻弄され無得点で終了。

　ドラマは同点で迎えた7回に待っていた。7番中居がデッドボールで出塁すると、久保がこの日2安打目となるライトへのヒットと盗塁でチャンスを演出し、佐伯圭がショートへの内野安打で勝ち越し、10番坂井がセンターオーバーのホームランを放ち一挙4得点で試合を決めた。さらに、清水以上に久しぶりの登場となった大手が代打で打席に立つというサプライズも。サプライズヒットはなかったものの、次へつながるピッチャーゴロを放った。

　守備面では久保→郷原→境の3投手が快投を見せ7回3失点7奪三振に抑え、ヤジーズの今季初勝利を飾った。

　花曇りの6月、このところ雨で試合が成立しないことの多いヤジーズだったが、今日はヤジーズナインの熱気が雲を、雨を吹き飛ばし、風を呼び、風は風雲急を告げ、ホーム方向へ戻す風がいくつかエラーを呼んだものの、最後には勝利を得た。これも球場へ馳せ参じたメンバーの力によるものであり、全員がヒーロー、全員がMVPなのだ。今季初勝利を得た選手たちは、試合後どこか誇らしげな顔で、来たときよりも心持ち少しだけ胸を張り、都営新宿線で帰途についたのだった。

　ヤジーズの前にはこれからも東京1リーグのライバルたち、そしてそれ以外の強敵たちも立ちはだかる……。勝て！　戦え！　がんばれヤジーズ！　ヤジーズの戦いはこれからだ!!

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜完＞