試合結果詳細

日本列島が大雨や台風に見舞われた2021年8月、月末は「猛暑列島」と化していた。

戦いの舞台は1か月前の試合と同じ芝公園。前回と同じく、まとわりつくような暑さのなか、1勝1敗で迎えた大事なリーグ戦の3戦目。
この日は、佐伯圭が新型コロナウイルスのワクチン接種の影響で試合に参加できず、監督専任で指揮を執ることとなった。
実質試合に参加できるメンバーは10人ということで、普段以上にチームの結束力が求められることに。

先攻のヤジーズは、初回こそチャンスをつぶしてしまったものの、相手先発投手の制球難につけこみ、着実に加点していく。きれいなヒットはほとんど出ないものの、ボテボテの内野ゴロやフォアボールなど、泥臭い攻撃で2階に一挙5点のビッグイニングを作ることに成功。続く3回もエラーやフォアボールで出たランナーをきっちりと返していった。

先発の久保は、試合前から「運動不足で……」と話していた通り、こちらも制球がなかなか定まらず、ランナーをためてしまう。
しかし、要所要所で渾身のストレートが決まり、さらに痛烈なピッチャー返しを好捕する「熱盛」プレーも飛び出し、最低限の失点で乗り切った。

時間制限により勝敗が決まったあと（5回裏終了時点で残り約15分）、「エクストライニング」のような形で行なわれた6回表にはヤジーズの打線が大爆発！　野澤のタイムリー、久保のタイムリー2ベース、仕上げに坂井の3ランホームランが飛び出し、気持ちよく試合を終えたのだった。


スコアだけみると大味な試合になったが、捕手・坂井のキャッチャーフライの好捕に始まる、守備でのいいプレーが随所で見られたことが快勝につながったのではないだろうか？

久しぶりの参加となった清水はヒットこそ出なかったものの、コーチャーとしてランナーの好走塁を導き、これまで無安打だった境は、うっぷんを晴らすように猛打賞を記録。野澤と久保、坂井は終盤に鮮やかなヒットで加点。山口と堅田はしぶとい打球で着実にランナーを返し、佐伯あはフォアボールで出塁した3度すべてでホームを踏んだ。そして打撃不振で“悩める羽二生”もデッドボールで出塁し、存在感を示すなど、メンバー全員でもぎとった勝利と言えよう。