2026年度 米野球殿堂入り選手、投票結果!殿堂入り選手も解説|MLB
2026年1月20日(日本時間21日)、全米野球記者協会(BBWAA)による2026年度米野球殿堂入り投票の結果が発表され、カルロス・ベルトランとアンドリュー・ジョーンズが当選ラインの得票率75%を超えて殿堂入りが決まりました。
当記事では、最新の投票結果を一覧表で詳しく紹介し、殿堂入り選手の解説もします。
2026年度 米野球殿堂入り投票結果
米野球殿堂入り投票の結果は以下のとおりです。
有効票数:425票(当選ライン319票 / 75.0%)
| 順位 | 選手名 | 得票数 | 得票率 | 選出年次 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | カルロス・ベルトラン | 358 | 84.2% | 4年目 | 殿堂入り決定 |
| 2 | アンドリュー・ジョーンズ | 333 | 78.4% | 9年目 | 殿堂入り決定 |
| 3 | チェイス・アトリー | 251 | 59.1% | 3年目 | |
| 4 | アンディ・ペティット | 206 | 48.5% | 8年目 | |
| 5 | フェリックス・ヘルナンデス | 196 | 46.1% | 2年目 | |
| 6 | アレックス・ロドリゲス | 170 | 40.0% | 5年目 | |
| 7 | マニー・ラミレス | 165 | 38.8% | 10年目 | 資格喪失 |
| 8 | ボビー・アブレイユ | 131 | 30.8% | 7年目 | |
| 9 | ジミー・ロリンズ | 108 | 25.4% | 5年目 | |
| 10 | コール・ハメルズ | 101 | 23.8% | 1年目 | |
| 11 | ダスティン・ペドロイア | 88 | 20.7% | 2年目 | |
| 12 | マーク・バーリー | 85 | 20.0% | 6年目 | |
| 13 | オマー・ビスケル | 78 | 18.4% | 9年目 | |
| 14 | デービッド・ライト | 63 | 14.8% | 3年目 | |
| 15 | フランシスコ・ロドリゲス | 50 | 11.8% | 4年目 | |
| 16 | トリー・ハンター | 37 | 8.7% | 6年目 |
マニー・ラミレスは10年目の今回も得票率75%に届かず、BBWAAの記者投票による殿堂入り資格を喪失しました。
以下は得票率5%未満のため、次回以降の候補から除外されます。
| 選手名 | 得票数 | 得票率 | 選出年次 |
|---|---|---|---|
| ライアン・ブラウン | 15 | 3.5% | 1年目 |
| エドウィン・エンカーナシオン | 6 | 1.4% | 1年目 |
| 秋信守(チュ・シンス) | 3 | 0.7% | 1年目 |
| マット・ケンプ | 2 | 0.5% | 1年目 |
| ハンター・ペンス | 2 | 0.5% | 1年目 |
| リック・ポーセロ | 2 | 0.5% | 1年目 |
| アレックス・ゴードン | 1 | 0.2% | 1年目 |
| ニック・マーケイキス | 1 | 0.2% | 1年目 |
| ジオ・ゴンザレス | 0 | 0.0% | 1年目 |
| ハウィー・ケンドリック | 0 | 0.0% | 1年目 |
| ダニエル・マーフィー | 0 | 0.0% | 1年目 |
2026年度 米野球殿堂入り選手の解説
カルロス・ベルトラン
2026年度に晴れて殿堂入りを果たしたカルロス・ベルトラン。
カルロス・ベルトランは、卓越した打撃技術と驚異的な身体能力を武器に、20年にわたりメジャーリーグの第一線で活躍した名中堅手です。
圧巻のスタッツ:「400本塁打・300盗塁」の金字塔
スイッチヒッター(両打ち)として史上屈指の長打力を誇り、通算435本塁打を記録。それと同時に、高い成功率を誇る盗塁技術も持ち合わせ、メジャー史上わずか数人しか達成していない「400本塁打・300盗塁(400-300)」という驚異的な記録を打ち立てました。
「10月の主役」:ポストシーズンでの勝負強さ
ベルトランを語る上で欠かせないのが、ポストシーズンでの圧倒的なパフォーマンスです。特に2004年のプレーオフでは、当時の歴代最多タイ記録となる8本塁打を放つなど、大舞台での勝負強さは「ミスター・ポストシーズン」と称されるほどでした。
ゴールドグラブ3度の守備名手
打撃だけでなく、守備面でもその才能は際立っていました。中堅手として広い守備範囲と正確な送球を誇り、ゴールドグラブ賞を3度受賞。その優雅で無駄のない守備スタイルは、多くのファンや専門家から高く評価されました。
- 新人王(1999年)
- オールスター選出 9回
- ゴールドグラブ賞 3回 / シルバースラッガー賞 2回
- 通算成績: 2725安打、435本塁打、1587打点、312盗塁、生涯打率 .279
走攻守のすべてにおいて、見る者を魅了し続けたベルトラン。
引退から数年、紆余曲折を経ての殿堂入りは、彼が積み上げてきた数字と、野球界に与えたインパクトが正当に評価された証と言えるでしょう。
2026年度、得票率78.4%で見事に殿堂入りを果たしたアンドリュー・ジョーンズ。
かつて「中堅手の守備を芸術の域に高めた」と称された彼の、輝かしいキャリアを象徴する紹介文を作成しました。
アンドリュー・ジョーンズ:中堅手という聖域を守った「守備の魔術師」
アンドリュー・ジョーンズは、1990年代後半から2000年代にかけて、アトランタ・ブレーブスの黄金時代を支えた史上最高の中堅手の一人です。
10年連続ゴールドグラブ賞:伝説の守備力
ジョーンズを象徴するのが、10年連続(1998年〜2007年)で獲得したゴールドグラブ賞です。
驚異的な打球判断(ジャンプ)とスピードを誇り、「センターに飛んだ打球は、ジョーンズのグローブに吸い込まれる運命にある」と言わしめました。守備の貢献度を示す指標「守備防御点(DRS)」や「守備得点(TZ)」において、中堅手として歴代トップクラスの数値を叩き出しています。
19歳での衝撃:史上最年少ワールドシリーズ本塁打
1996年、わずか19歳でメジャーデビューを果たすと、ワールドシリーズ第1戦で2打席連続本塁打を放つ鮮烈なデビューを飾りました。これはミッキー・マントルの記録を塗り替える史上最年少記録であり、一躍スターダムにのし上がりました。
通算434本塁打:強打のスイッチヒッター(※実際は右打ちですが、パワーの象徴として)
守備の人というイメージが強い一方で、打撃でも強打を誇りました。2005年には51本塁打、128打点を記録し、本塁打王と打点王の二冠を獲得。通算434本塁打は、中堅手という激務をこなしながら積み上げた数字として、歴史的に高く評価されています。
- 本塁打王・打点王(2005年)
- ゴールドグラブ賞 10回(連続)
- オールスター選出 5回
- シルバースラッガー賞 1回
- 通算成績: 1933安打、434本塁打、1289打点、152盗塁、生涯打率 .254
ジョーンズの殿堂入りは、従来の打撃成績重視の傾向から、「守備がいかに勝利に貢献したか」という価値観がより深く浸透した結果と言えます。
クーパーズタウンの殿堂に、史上最高の「外野の壁」が加わることになりました。