MLB大谷翔平

大谷翔平の年俸は?過去の契約金や税金についても解説

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、2023年12月にプロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を締結しました。

2024年シーズンはMLB史上初の「50本塁打・50盗塁」を達成し、2025年シーズンは二刀流でワールドシリーズ連覇に貢献。4年連続でシーズンMVPを受賞し、すべてが満票という前人未到の記録を打ち立てています。

この記事では、大谷翔平選手の契約金や年俸、税金について詳しく解説します。日本ハム時代からドジャース移籍後の年俸推移、MLB年俸ランキング、世界のアスリート長者番付まで、気になるお金の話を徹底的に紹介します。

大谷翔平の契約金・年俸

大谷翔平選手は2023年12月9日(日本時間10日)にロサンゼルス・ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の契約に合意しました。北米プロスポーツ史上最高額です。

この契約の最大の特徴は、総額の約97%にあたる6億8000万ドル(約986億円)が「後払い」となっている点です。契約期間中の2024年から2033年までの10年間は、毎年わずか200万ドル(約2億9000万円)しか受け取りません。残りは契約終了後の2034年から2043年にかけて毎年6800万ドル(約98億6000万円)ずつ支払われます。

この異例の後払い方式は、大谷選手側から提案されたものです。年俸を抑えることで、ドジャースのぜいたく税(ラグジュアリータックス)の負担を軽減し、チームが他の有力選手を補強しやすくなります。自分の年俸よりもチームの戦力強化を優先する判断は、世界中から称賛されました。

AAV(年平均価値)の仕組み

MLBでは契約を比較する際に「AAV(Average Annual Value)」という指標が使われます。契約総額を契約年数で割った年平均価値のことです。

通常であれば、大谷選手のAAVは7億ドル÷10年=7000万ドル(約101億5000万円)となります。しかし、後払いの契約では金利を適用して「現在価値」を計算します。2023年の連邦中期金利(4.43%)を適用すると、AAVは約4608万ドル(約66億8000万円)に軽減されます。

週給・日給に換算すると?

大谷選手の現在の年俸200万ドル(約2億9000万円)を週給に換算すると約558万円、日給では約79万円です。

一方、2034年からの後払い期間は年俸6800万ドル(約98億6000万円)となり、週給は約1億8962万円、日給では約2701万円という驚異的な金額になります。

スポンサー収入は年俸を上回る

大谷選手の収入は年俸だけではありません。日本企業を中心に約20社以上のスポンサー契約を結んでおり、その収入は年間約1億ドル(約150億円)にも達すると報じられています。

主なスポンサーには、ニューバランス、セイコー、コーセー、JAL、ポルシェ、興和(バンテリン)、ファナティクス、ミズノ、ロッテ、ボス(サントリー)などがあります。

フィールド外の収入だけで1億ドルを稼ぐアスリートは極めて稀で、過去にこの水準に達したのはタイガー・ウッズ、ロジャー・フェデラー、ステフィン・カリーなど限られた選手だけでした。

年俸200万ドルとスポンサー収入1億ドルを合わせると、大谷選手の2025年の総収入は約1億200万ドル(約150億円)と推定されています。

税金は何%?

大谷翔平選手が稼いだ年俸から、実際にどれくらいの税金が差し引かれるのでしょうか。アメリカでプレーする選手は、連邦税と州税の両方を支払う必要があります。

カリフォルニア州を本拠地とするドジャースに所属する大谷選手の場合、主な税金の内訳は以下のとおりです。連邦所得税は最高税率の37%、カリフォルニア州税は全米で最も高い13.3%が適用されます。さらにメディケア(公的医療保険)2.35%、カリフォルニア州の傷害保険1.1%が加算され、合計で約53.75%にも達します。

つまり、大谷選手が稼いだ年俸の半分以上は税金として納められることになります。

2025年シーズンの手取りは?

2025年シーズンの年俸200万ドル(約2億9000万円)に53.75%の税率を適用すると、税金額は約107万5000ドル(約1億5588万円)です。手取りは約92万5000ドル(約1億3412万円)となります。

もし後払いをせずに年俸7000万ドル(約101億5000万円)を受け取っていた場合、年間の税金は約3763万ドル(約54億5000万円)に達していたでしょう。

後払い期間の税金負担

2034年からの後払い期間には、毎年6800万ドル(約98億6000万円)を受け取ることになります。同じ税率53.75%を適用すると、年間の税金は約3655万ドル(約53億円)、手取りは約3145万ドル(約45億6000万円)となる計算です。

契約全体で見ると、7億ドル(約1015億円)のうち、税金として約3億7625万ドル(約546億円)を支払い、手取りは約3億2375万ドル(約469億円)になると試算されます。

「ジョック税」の存在

MLBの選手は、遠征先でプレーする際にもその州の税金を支払う必要があります。これは「ジョック税(Jock Tax)」と呼ばれる制度です。例えばニューヨーク州での試合で稼いだ分については、ニューヨーク州の税率が適用されます。

フロリダ州やテキサス州のように州税がない州もあるため、遠征先によって実効税率は変動します。この複雑な税制のため、大谷選手は専門のエージェントに金銭管理を任せています。

大谷翔平の過去の契約金

大谷翔平選手の年俸は、高校卒業からMLB挑戦、そしてドジャース移籍と、段階的に大きく変化してきました。これまでの契約金・年俸の推移を詳しく振り返ります。

年度所属チーム年俸(推定)備考
2013年北海道日本ハム1,500万円契約金1億円+出来高5,000万円で入団
2014年北海道日本ハム3,000万円2桁勝利・2桁本塁打を達成
2015年北海道日本ハム1億円投手三冠を獲得
2016年北海道日本ハム2億円MVP受賞、日本シリーズ優勝
2017年北海道日本ハム2億7,000万円MLB挑戦を表明
2018年ロサンゼルス・エンゼルス約6,100万円(54万5,000ドル)契約金約2億6,000万円でメジャー移籍
2019年ロサンゼルス・エンゼルス約7,800万円(65万5,000ドル)右肘手術からリハビリ
2020年ロサンゼルス・エンゼルス約2,600万円(70万ドルの37%)コロナ禍で短縮シーズン
2021年ロサンゼルス・エンゼルス約3億1,000万円(300万ドル)MVP受賞
2022年ロサンゼルス・エンゼルス約5億7,000万円(550万ドル)規定投球回・規定打席同時到達
2023年ロサンゼルス・エンゼルス約43億円(3,000万ドル)2度目のMVP受賞
2024年ロサンゼルス・ドジャース約2億9,000万円(200万ドル)50-50達成、3度目のMVP
2025年ロサンゼルス・ドジャース約2億9,000万円(200万ドル)二刀流復帰、4度目のMVP

日本ハム時代(2013年〜2017年)

大谷選手は2012年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから1位指名を受け、契約金1億円+出来高5,000万円、年俸1,500万円で入団しました。3年目の2015年には投手三冠を獲得し、年俸は1億円の大台に到達。

2016年にはMVPを受賞し年俸は2億円に、MLB挑戦を表明した2017年オフには2億7,000万円と、わずか5年で年俸は18倍に成長しました。

エンゼルス時代(2018年〜2023年)

2017年11月、ポスティングシステムでMLB挑戦を表明。MLBの労使協定により、23歳の大谷選手は契約金が上限額までしか出せず、エンゼルスとの契約金は約231万5,000ドル(約2億6,000万円)でした。

年俸もメジャー最低保証に近い水準からスタートし、2018年は約54万5,000ドル(約5,900万円)と日本時代から大幅ダウン。しかし2021年にMVPを受賞すると年俸は300万ドルに跳ね上がり、2023年には3,000万ドル(約43億円)を獲得しました。

2026年MLB年俸ランキングTOP10

MLBでは、契約総額を契約年数で割った「AAV(年平均価値)」が年俸比較の基準として使われています。2026年シーズンの年俸ランキングTOP10を見ていきましょう。

順位選手名チーム契約内容年平均額(AAV)
1位大谷翔平ドジャース10年総額7億ドル7,000万ドル(約105億円)
2位カイル・タッカードジャース4年総額2億4,000万ドル6,000万ドル(約90億円)
3位フアン・ソトメッツ15年総額7億6,500万ドル5,100万ドル(約76億5,000万円)
4位(T)マックス・シャーザーメッツ3年総額1億3,000万ドル4,333万ドル(約65億円)
4位(T)ジャスティン・バーランダーメッツ3年総額1億3,000万ドル4,333万ドル(約65億円)
6位アーロン・ジャッジヤンキース9年総額3億6,000万ドル4,000万ドル(約60億円)
8位ジェイコブ・デグロムレンジャーズ5年総額1億8,500万ドル3,700万ドル(約55億5,000万円)
9位ブレイク・スネルドジャース5年総額1億8,200万ドル3,640万ドル(約54億6,000万円)
10位アレックス・ブレグマン
カブス5年総額1億7500万ドル3,500万ドル(約52億5,000万円)

※1ドル=150円換算

大谷翔平が圧倒的1位

大谷翔平選手のAAV7,000万ドルは、2位のカイル・タッカー選手(6,000万ドル)を1,000万ドル(約15億円)も引き離しています。ただし実際の年俸は200万ドルであり、後払い方式によるAAVと実際の受取額には大きな乖離があります。

日本人選手の年俸

大谷選手以外の日本人選手では、山本由伸選手(ドジャース)がAAV約2,708万ドル(約40億6,000万円)で投手史上最高額契約を結んでいます。今永昇太選手(カブス)はAAV約2,202万5,000ドル(約34億円)、菊池雄星選手(エンゼルス)はAAV約2,100万ドル(約33億円)です。

年俸高騰の背景

MLBの年俸は年々高騰を続けており、2020年代に入り5,000万ドル以上のAAVを持つ選手が複数誕生しました。背景には放映権収入の増加やグローバル市場の拡大があり、特にアジア市場の存在感が大きくなっています。

ドジャースは大谷選手の獲得により、日本企業12社と新規スポンサー契約を締結し、約7,000万ドル(約110億円)の増収を達成したと報じられています。

2025年『世界で最も稼いだアスリート』トップ10

米経済誌フォーブスは毎年5月に「世界で最も稼いだアスリート」ランキングを発表しています。2025年版のトップ10を紹介します。

順位選手名競技年収(推定)
1位クリスティアーノ・ロナウドサッカー2億7,500万ドル(約418億円)
2位ステフィン・カリーバスケットボール1億5,600万ドル(約241億円)
3位タイソン・フューリーボクシング1億4,600万ドル(約226億円)
4位ダック・プレスコットアメリカンフットボール1億3,700万ドル(約212億円)
5位リオネル・メッシサッカー1億3,500万ドル(約209億円)
6位レブロン・ジェームズバスケットボール1億3,380万ドル(約207億円)
7位フアン・ソト野球1億1,400万ドル(約176億円)
8位カリム・ベンゼマサッカー1億400万ドル(約161億円)
9位大谷翔平野球1億250万ドル(約159億円)
10位ケビン・デュラントバスケットボール1億140万ドル(約157億円)

※1ドル=155円換算

大谷翔平は日本人・アジア人唯一のランクイン

大谷翔平選手は推定年収1億250万ドル(約159億円)で世界9位にランクインしました。日本人・アジア人として唯一のトップ10入りです。

注目すべきは、年俸200万ドルに抑えられているにもかかわらず、スポンサー収入が約1億ドルに達している点です。フィールド外の収入だけでトップ10入りを果たした稀有な存在です。

サウジアラビアマネーの影響

2025年のランキングでは、サウジアラビアの影響力が顕著です。1位のロナウド、3位のフューリー、8位のベンゼマはサウジアラビアから巨額の報酬を得ています。一方、大谷選手とカリーは、サウジアラビアとの関係なしにトップ10入りした「異例」の存在とされています。

野球選手の存在感

2025年のランキングには野球選手が3人ランクインしています。大谷翔平選手(9位)とフアン・ソト選手(7位)の存在は、野球選手の市場価値が高まっていることを示しています。大谷選手は日米両市場での圧倒的な人気を持ち、今後も広告収入は増加していくと予想されます。