試合結果詳細

東北を中心に豪雪となった今週、極寒如月の気配は何処へ、今日の犢橋公園は20度にも達する季節外れの暖かさ。いま思えばカクテルナイン丸山のうちに秘めた闘志がグランドを覆っていたのかもしれない・・・。

今日の初戦先発は丸山。前回ブルペンで肩痛を発症し登板回避。満を持してのスライドだ。

先行カクテルナインは初回からそんな丸山を援護する。
一死から竹久四球をきっかけに死球やエラーも絡み無安打で先制すると、ここまで全く鳴りを潜めていた昨年のMVP首位打者篠崎の今季初安打が貴重な加点タイムリーで幸先よく２点目。
この１本で篠崎も変わっていくことだろう。今年も不動のクリーンナップに期待大。

１回裏。先発丸山は完投を意識したセーブしながらの立ち上がり。制球を乱しランナー出すも、そこは百戦錬磨の好投手、要所を締めて０で切り抜ける。

その後２回、３回は両先発が安定感を発揮し０行進。３回裏には名手阿部が横っ飛びの大ファインプレーでチームを盛り立てる。

試合が動いたのは４回裏。１打席目から快打を放っていた相手チーム４番がまたしても快音を残しレフト前ヒットで口火を切ると、続く５番もレフト前、６番には渋くライト前に運ばれノーアウト満塁の本日最初の山場を迎えた。すると先程攻守を見せた阿部が運悪くベースに足を取られ落球で失点。続いて押し出しも与えあっけなく同点に追いつかれてしまった。
阿部はかなり危険な倒れ方をしたが怪我もなくベンチ皆安堵。本当に良かった。

そんな阿部を戦犯にしないためにも均衡を破りたいカクテルナインは直後の５回表。
２アウトから今季まだ無安打ながら出塁率4割を誇るチーム愛に溢れる藤原が死球で出塁するとすかさずスチールを決めて一人でチャンスメイク。ここで打席に向かうは後輩丸山になんとしても勝ち投手をと胸に秘めた竹久。１ストライクからの２球目、胸元に沈み込んだカーブをなんとか体を残してライト前に運んで見事なタイムリー！均衡破って３対２

漸く完投が見えてきた丸山は５回以降ギアを入れ直して危なげない投球を披露。
最終回には監督増村の今季初安打も飛び出し、この１点を守りきって見事な１勝。

投手不在の中のダブルヘッダー、最低でも完投指令が出されていた丸山の重責は計り知れない。それを跳ね除けて投げきった丸山が文句なし満場一致でMVP！