試合結果詳細

「ローテーションの谷間だし雨中でも良かったのになぁ」という、監督の独り言が聞こえたような聞こえなかったような試合前。

丸山急遽離脱で先発の大役を託されたのは今季初先発のタイキ。
今季打撃不振に喘ぐカクテルナイン打者陣といえども、兄弟リレー予定の投手陣を少しでも楽に投げさせる為にも今日は打って打って打ちまくって大量点を上げるしかない！

と意気込んで迎えた初回カクテルナインの攻撃。
実は相手チームも谷間だったのか、投手の制球が安定せずに３四死球で一死満塁とすると篠崎も押し出しを選びノーヒットで先制。続く川端はストライクを取りに来たストレートを綺麗にレフト前へタイムリー！更に増村も押し出しを選ぶと、今季ノーヒットだった辻村も見事なライト前タイムリーでビッグイニング一挙４得点！！今季なかなか見なかった打線のつながりを見せタイキに大量の援護点をプレゼント。

ただその裏。タイキに良い流れを作る為にも野手が盛たてなきゃいけない中、内野の連続エラーでピンチを招くと、力んだのが裏目に出て制球を乱しなんだかんだこちらも４点を献上しあっという間に同点に追いつかれてしまった。一体今日は何時間の試合になるんだと、寒い中苦笑いの両ベンチ。

続く２回表は2死から倉岡が待望の今季初ホームランで１点を勝ち越し！
も、直後にあっけなく同点に追いつかれ２回を終わり５対５のシーソーゲーム。

３回表は四球の辻村を一塁におき、先頭藤原があわやフェンス超えのエンツーで２死ながら２死２、３累のチャンスを作ると今日波に乗れてなかった２番竹久がショート強襲タイムリー内野安打で１点を追加。これは藤原の走者としての頭脳的なプレーが光った１点だ。

すると３回裏はついにタイキが安定感を取り戻し０封！これで流れに乗っていけるかと期待を抱かせてくれた流れの中、その好投に応えたい４回表、四球で出た２人のランナーを辻村、タイキの８、９番がキッチリ返し２点を追加！この時点で８対５、しかも何気にここまでタイキは相手打線をノーヒットに抑えており、安定した今、このまま逃げ切りも・・・と脳裏をかすめたのもつかの間。４回裏に疲れの見え始めたところを相手打線に捕まり四球とタイムリーの連続で一挙４失点。８対９と逆転を許してしまった。

回は進み、６回裏に２番手篠崎が痛恨のワイルドピッチで10点目を献上し８対10で最終回の攻撃に。

2点を返すには大事な先頭バッター。前の打席でツーベースを放ち調子の上がっていた上野がこちらも待望の今季初ホームランで１点差！さぁ、ここからカクテルナインが誇る強打の４番５番だぜ！と意気込むベンチ！！！

しかし反撃もここまで。このまま9対10、あと１点が届かず谷間に大輪の花を咲かせることは出来なかった。

それでも、打撃不振に喘いでいた辻村の打撃内容が大分復調してきたし、上野、倉岡には初ホームランも飛び出し、そして終わってみれば先発野手全員出塁と攻撃内容は悲観するものではなかった。

「マネージャーがいないと勝てないんじゃね？」みたいな変なレッテルを貼られないためにも21日は監督のお膝元、幕張本郷で必勝だ