試合結果詳細

春の大会初戦。
七回まで両者譲らず０対０でサドンデスに突入。
3点を奪うも、その裏に安打2本を絡められて4失点の逆転負け。
非常に惜しい試合内容であった。
尚、相手チームの一味Aはそのまま勝ち進み、二部優勝を果たした。

如何せん打てない。
七回までは竹田尚の２安打のみ。相手投手の制球も良く四死球による出塁、及び敵失による出塁もゼロ。
七回までの全27アウトのうち、三振は６、フライアウトは３、ゴロアウトは９。フライアウトが減ったのは良い傾向であるが、９つのゴロアウトのうち、実に６つが投手ゴロによるアウト。そのほとんどは当たり損ねのものであり、「転がす意識が芽生え始めた」というよりは、「当てるのが精一杯」といった展開であったと考えた方が良いであろう。三振６つを喫していることからも伺える。これではなかなか勝てないところだ。
相手投手はコントロールが非常に良かった。高目に浮いてくる投球はほとんどなかったし、確かに打ち崩すのはかなり困難な投手だ。しかし、コントロールが良いということは、逆に考えれば「アウトロー、インローなど際どいところに投球してくる」ことが判っている投手とも言える。打席において「いい球が来たら打つ」という意識だけでは打てない。ヤマを張って、例えば「初球は様子見の為に変化球でストライクを取りにくる」とか、追い込まれたら「ここはアウトローのストレートで見逃し三振を取りにくる」などと的確な状況判断と相手の心理を読むことが必要となる。今のGBのチカラならば、いくら際どいコースに投じられても、最初から来ると思っていれば、最低でも強い打球を内野に弾き返すくらいの実力はある筈だ。
技術的な上達は勿論まだまだ大切だが、同時に、その時々の状況に応じて柔軟に対応するチカラをつけることも大切だ。残念ながら、今のGBにはそこが圧倒的に足りていない。その為には、野球をもっと知ることだ。プロ野球や高校野球などを観て学ぶのは勿論、練習試合やリーグ戦などで自分なりに色々と考えながら試すこと、その意識をもうひとつ強く持ってもらいたい。

一方、この試合、守備面は非常に良かった。
初回から無死満塁のピンチを招くなど、ほぼ毎回のように得点圏に走者を許したが、先発小島の粘り強い投球と守備陣の堅い守りによって、七回まで得点を許さなかった。
最後まで高い集中力で試合に臨めており、このような意識の高さを持ってプレイすれば、ひと昔前のように大量失点のイニングをつくるようなことはなくなるであろう。

秋の大会に期待したい。