試合結果詳細

2012年緒戦。
元々はリーグ戦の予定だったが、相手チームの事情により急遽練習試合となった。

初回、敵失を足がかりに効率良く先取点を挙げ、守っては先発守屋が要所を抑えつつ展開し、試合中盤までは非常に引き締まった良い内容のゲームとなった。
しかし5回、失策絡みでピンチを迎えると4回から登板していた竹田洋が打ち込まれて大量8失点。黒星スタートの2012年となってしまった。

前回投手デビュー戦で低めへの制球が良く2失点完投をして期待された竹田洋であったが、二度目の登板となったこの試合の出来は悪かった。
前回のように身体全体を使えず、腕から先に出てくる投げ方だった為、球が高めに集まりやすくなり、また足を上げた際のタメが全くなく、「ただ投げているだけ」といった感じとなり、打者にとってもタイミングの取りやすいフォームとなってしまっていた。
今日の内容では、正直公式戦で登板するには少々厳しい。だが竹田洋は、元来の勘の良さやセンスは高いので、もっとダイナミックに投球するイメージへの修正をはかることも可能であろう。次回登板時までにきっちりと修正してきてくれることを期待したい。
また、4回までは非常に良い集中力が全体的に見られていたのだが、5回は急に集中力に欠けた雰囲気が漂った。それにより、ストライク送球を捕球ミスするなど、緩慢なプレイによる失策が相次いだ（5回だけで計4つ）。
確かに試合中常にずっと集中するのは難しいことだが、相手チームはそれができているのに、GBにできない筈はない。それができなければ必ず大量失点のイニングを産むこととなり、全体の試合内容では勝っていても実際の試合結果で勝つことはできない。勝てる相手にわざわざ白星をプレゼントしているようなものだ。これはここ数年のGBの特徴的な負け方であり非常に勿体無いし、いい加減にメンバー個々が本気で考えていかないといけない課題だ。

そんな中でも収穫は幾つかあった。
特に、先発した守屋は数年前の好調時に近い投球フォームが甦り、四死球は多かったが、久しぶりに安定感のある内容であったと言えよう。また最終回にリリーフした矢野もかなり球威が復活してきており、今年は期待できそうなイメージが見受けられた。
打撃面では、相変わらず調子の良い塩澤智に加え、やはり不調だった矢野の調子が上がってきた。この二人が主軸で安定感を見せれば、間違いなく昨年以上の得点力は期待できるであろう。
また、全体的に三振やポップフライアウトが少なかったのも収穫だ。1回4回の得点はいずれも転がした打球に対する敵失が絡んでおり、地味ではあるがこのような小さな得点を重ねていくことが、緊迫したゲームにおいては後半になって生きてくることとなる。更に強い意識を持って、その時々における「自分の役割」というものについて考えていってもらいたい。