試合結果詳細

全体的に締まったナイスゲームだったと言えるであろう。

しかし幾度となく、チャンスメイクや得点チャンスをちょっとした判断ミスや油断で逃し、結果引き分けに終わるというもったいない内容のゲームでもあった。
安打数は僅かに2であったが四死球数が11もあり、毎回のようにチャンスをもらったにもかかわらず、判断ミスや油断で得点を挙げられなかったり、簡単にポップフライを打ち上げてしまったり……、といった場面が4～5回あった。
やはりその辺りで確実に得点を挙げられないと、なかなか勝てないであろう。GBにとって最も大切な、引き続きの課題である。

むしろ、よく逆転負けをしなかったものだ。
それだけ守備面ではかなりの成長が見られる。
強風の中、守備も相当に難しかった筈だが、失策は僅かに1。
その辺りは大いに評価に値すると言えよう。

投手としては、先発湯浅が四回を投げて被安打3、与四死球4と制球が安定しない中、どうにか粘って２失点に抑え、その後を引き継いだ榊は、安定した投球で追加失点を許さなかった。
結果的になんとかゲームをつくることはできたが、この試合は不参加だった小島を含めやはりあともう2～3人、制球面で乱れることのない投手の育成が急務であろう。

そんな中、この試合で光ったのは竹田匡だ。
ここしばらく打撃面で悩んでいるようであるが、決してキレイではなかったけれども三回に右前適時打を放った。
完全に振り遅れたような打撃であったが、しっかりと振り抜くことができたことから、内野の頭を越す打球となった。
また六回には、四球で出塁して二塁に達すると、投手の大きなモーションの隙をすかさずついて三盗に成功、チャンスを大きく広げた。
このような、「なんとか出塁する」「出塁したら常に一つ先の塁を狙う」こと、そして走者がいる場合には「どうにかして走者を進める」ことを、皆が常に考えて集中できる姿勢であったのならば、きっとこの試合も勝利することができていた筈である。
今後の試合では気をつけたい（自戒も含めて）。