試合結果詳細

久々の勝利。
11対9という数字だけ見ると、かなり大味な試合展開に感じるが、これは後半、ある程度試合展開を読みながら投手起用や守備位置の変更など、色々と試したいことを試してみた結果なので、然程気にすることはないであろう。正直、練習試合ということもあって「5回以降に追加得点が取れなかったら負ける可能性は高いであろう」と思いながらの諸々の起用であった。さすがに5回以降に9点を取るとは思わなかったが……。「監督が積極的に勝ちにいく采配をしていない中での勝利」というものの意味は大きい。
ここのところ負け続きだったこともあり、本来であれば「快勝！」といきたかった選手もいるかもしれないが、色々と試してみたことでこれまで見えなかった様々な課題・修正点も浮き彫りとなったところもあるので、後半戦～来季に向けて非常に大きな意味を持つであろう試合となったと考えて良いであろう。
また、これまでなかなか結果として表れていなかった練習などによる「成果」も、この試合では幾つもの形となって表れたことも大きい。
矢島の初安打、荒井の長打力、松橋の守備面での堅実さ、大井・矢野の打撃面での復調、竹田洋の右打席での力強い打撃、竹田匡の盗塁時のスタート、ピンチでの中継プレイで本塁アウトなどなど……。非常に多くの成果が、ようやく実を結び始めたと考えて良いであろう。これは、後半戦～来季に向けて、大いに期待が持てる内容であった。
その中でも特にこの試合で際立ったのは、やはり小島の活躍だ。
打っては3打数3安打3打点（あと本塁打が出ればサイクルヒット）、投げては4回を被安打4の1死球、2失点（自責点0）の好投。惜しくも勝ち投手の権利は逃してしまったが、近い将来、勝ち星を挙げるであろうことは想像に難くない。
これにより、守屋・小島の二本柱に、竹田尚・矢野・竹田洋・湯浅辺りがうまく連動してくれば、かなり強力な投手王国となることも夢ではない。

課題や修正点については、個々の守備能力アップは勿論だが、それと同時に、やはりまだまだ一つ一つのプレイの中で、身体で自然に動けている選手が少ない。また、「声出し」についても、お互いに状況を確認し合ってシミュレーションをし合うといったことができていないところが何度も目についた。
特に挟殺プレイにおいては、まだまだ反復練習などによって改善していかなければならないことを思い知らされた。あとはバント処理の練習も。あれだけ中継プレイは上手くできるチームになったのだから、繰り返しの練習を行なうことで、やればやっただけ必ずや上達していくであろうと信じたい。野手陣の間で挟殺プレイが強みの一つとなると、投手は非常に安心できるものである。その辺りは今後、練習などにおいての比重を高めていきたい。
その他については、個々での課題は色々とあるが、チームとしては、ズルズルと崩れそうな場面で積極的に集まって再度集中の意識を確認し合うなどはできていたので、最後まで集中力が途切れることなく試合に入っていけていたので良かったのではないかと思う。ナイスゲームと言って良いであろう。
悪かったところは改善しつつ、このイメージを保ったまま8月のリーグ戦、9月の大会に臨みたいところだ。

ＭＶＰ：小島（3打数3安打3打点＆4回を自責点0の好投）

敢闘賞：矢島（当たりは悪かったがしっかり振り切ってのGB初安打）
敢闘賞：竹田匡（2安打4盗塁＆初外野で危なげない守備）
敢闘賞：竹田和（得点が欲しい場面で2盗塁＆最終回の巧妙な刺殺プレイ）

次点：荒井（2安打2得点もタイムリーエラー2つ）
次点：竹田洋（右で初安打も投球が1回0/3で与四球3）
次点：大井（二塁打＆好守備も、5回無死3塁の場面でポップフライアウト）
次点：松橋（何度も難しい打球を処理するも無安打）
次点：矢野（長打に2回を自責点1の好投も、あんたはこんなもんじゃない）