試合結果詳細

GBにとっての2013年度緒戦、そして私設リーグ開幕戦。

竹田三兄弟などの主力を欠く苦しい状況での開幕戦。
結果的には１対６の敗戦であったが、スコアに見るほど大味ではなく、良い内容の試合であったと言えよう。途中、「ここで一本出れば流れが大きく変わる」ような場面も数回見られ、勝てていても不思議ではない展開ではあった。

ただ、その「ここで一本」の差が実は大きい。
相手のマーロンズは、その「ここで一本」のチャンスを毎回（6回）つくり、そのうち4回をモノにしている。
逆にGBは、初回一死2塁のチャンスで走者松橋が牽制死、三回の無死1塁の場面では、打者大井がバントをしにいって打席から足を出してしまって反則アウトになるなど、せっかくのチャンスを自ら潰してしまっていたのが痛い。
積極的なプレイの結果アウトになってしまうのは仕方のないことだが、もうちょっと気をつけていれば防げた憤死が多く、少々雑なイメージも残る。この辺りは今年度の課題として、各々が強い意識を持って臨んでもらいたい。

一方守備面では、毎回出塁を許したGB。例えば初回の二死１・２塁を無失点、二回の無死満塁を１失点に抑えるなど、以前に比べれば非常に強い粘りが出せるようになっており、そこは大きな成長と捉えて良いのだが、どうも相変わらず四死球によるピンチの場面が多い。これまた投手陣自ら、相手にチャンスを与えてしまうことが多く勿体ない。コチラは昨年度から引き続いての課題であるが、今年度はなんとか四死球率を大幅に下げていくことを目標にしてもらいたい。

もう一つ気になった部分としては、六回に投手小島が連打を浴びた場面（4連続安打）。この回から私（湯浅）は二塁のポジションについて捕手荒井のリードを見ていたが、ストライクゾーンの使い方が悪い。常に完全なストライクゾーン内に構え、投手の能力に依存したリードとなってしまっており、「リードで打ち取ってやろう」という意識が見えなかった。これではいくら良い投手であっても限界がある。今回も、カーブなどの変化球を狙われていたようだが、それでも変化球でカウントを取りにいってしまっていた。これでは抑えられない。
別に荒井のみに対して言っているのではなく、GBの捕手は一概にゾーンの使い方が下手である。捕手のリードの一番大切な役割りの一つは、「如何にボール球（またはそれに準ずるクサい球）を振らせて打ち取るか」である。私も時々マウンドに立つことがあるが、その辺りを意識してくれていると感じられる捕手は、せいぜい竹田洋くらいだ。それでもまだまだ、もっと大胆にコーナーを使ってくれなければならない。捕手のキャッチング技術やリードによって、投手にとってのストライクゾーンは非常に大きなものとなる。大袈裟でもなんでもなく、恐らく左右にボール１つ半くらいずつは広がるであろう。GB捕手陣には、投手の四死球の多さの原因は、捕手のリードにも少なからずあるのだということを意識し、取り組んでいってもらいたい。

などとしょっぱなから苦言ばかり呈しているようではあるが、収獲も多い試合であった。
まずはなんと言っても、石川正の復帰だ。守備面の安定感は昔と変わらず安心して見ていられるし、打撃面でも、今回は結果こそ出なかったがシャープなスウィングは健在だったので期待ができる。そして投球面に関しては、以前よりも球威が増しているような印象で、これまた大きな柱の一つになってくれそうな気配だ。楽しみである。
そして濱野の打撃力。まだまだこんなものではないと思うが、打席内で随分と自分のスウィングができるようになってきたと言えよう。コチラも今年、大きな仕事をやってくれそうな雰囲気が感じられて楽しみな存在。
その他、二木の打撃もシャープさが増しているし、山崎もだいぶ強く振れるようになってきた。
全体的なレベルも向上していることが伺えて粘り強さも身につき始めていることから、無駄なボーンヘッドや与四死球、失策などを減らしていき、また個々の選手がそれぞれ自分の役割りを理解してこなしていくだけでも、結果的に勝率を飛躍的に上昇させることだってもはや夢ではない。頑張りましょう。