試合結果詳細

これまた前の試合と良く似た展開。
但し前回とちょっと違ったのは、四死球や失策の連鎖ばかりが要因とは言い切れないところか。
先発の石川正は粘りを見せて上手くかわす内容の投球を展開し、四回には四球と失策を皮切りに大量5点を奪われてしまったが、決して悪い内容ではなかった。

では何が最も問題であったのか？
コレは監督の私としての指示の徹底不足が原因であり、大きな反省材料なのであるが、相手に対して「柔軟な対応力に欠けていた」ということであろう。
この試合、相手チームの打撃力は非常に高く、打ち取ったと思える当たりでも相当遠くまで飛ばす力を持っていた。
それは二回に2点を返された時点で判っていた筈だ。下位打線の7番に本塁打、9番に左越えの二塁打を打たれているのだ。その時点で、もっと外野手の守備位置を下げるよう指示をしておくべきであった。結果、四回にも長打を浴びることとなり、5失点に繋がってしまった。
この時、外野手がもう5メートルずつ深く守るよう指示を徹底できていれば、恐らくこの回も多くても1～2点の失点で済んでいたであろう。
ただ、これは「指示がなかったから仕方がない」というものでもなく、フィールド上で相手打線の力を感じられるワケなのだから、選手それぞれがそれぞれで考えて守備位置を変えていくことも必要とされる。またお互いに指示を出し合ったり話し合ったりすることが大切だ。
守備時は、どうしても自分のことで精一杯になってしまいがちであるが、全体を見渡せる余裕も、そろそろGBの選手には必要とされるところであろう。そうすることで無駄な失点は減少し、また周囲が見えていると、特に外野手の場合には打球が上がった際に「自分の方が先に落下地点に入れる」とか「これはライトに任せた方が良いであろう」などといった判断がしやすくなり、お見合いや危険な接触プレイの減少にも繋がる。
今後、そういった部分も意識した野球を心掛けて頂きたい。

打撃面においては、この試合の相手投手は結構な好投手であったが、そこから4点を取れたのは大きい。
三振数は少々多かった（6個）が、無駄なポップフライアウトはほとんどなく、またセンター返しを意識した打撃も目立った。結果、安打数は4つしかなかったが、ある程度効率的に走者を帰す野球ができていたと言えよう。

今後、このレベルの投手と対戦する機会は更に増えると考えられる。その時、GBの打撃力では取れて3～4点ということも多いであろう。それだけに、無駄な失点を如何に抑えることができるか、その為に自身の守備面の何を改善していけば良いのか、についてそれぞれ課題を見つけながら一つ一つ克服していって頂きたい。そうすることで勝率を上げていきたい。GBのチーム特性から鑑みるに、やはり耐えて耐えて競り勝つ野球ができなければ、なかなかもう一歩上には上がれないであろう。期待したい。