試合結果詳細

大会初戦のアスリーツ戦直後の試合が放棄試合となり、スタンバイをしていたドルフィンズから申し込まれ、急遽行なった練習試合。
思わぬダブルヘッダーの2試合目ということで果たしてしっかり集中したプレイを展開できるのか不安もあり、また色々なパターンを試したかったこともあってかなり大胆なオーダーを組んで臨むこととなったが、それなりに締まった内容の試合であった。ただ、勝てても不思議ではない内容だっただけに、引き分けは少々物足りない。

まずは守備面。
失策は初回の一つだけで、先発後藤が制球に苦しむ中、しっかりとフォローすることができていた。大きな問題はなかったと言えよう。
その先発後藤であるが、初回こそ無難な立ち上がりを見せたが、2点を先制した直後の二回、先頭打者から連続3四球で無死満塁のピンチを招き降板、後を引き継いだ守屋の好投もあって、なんとか2失点に抑えることができた。
後藤の投球であるが、身体の使い方一つ一つに大きな問題はない。ただし、身体が成長したこともあってか、身体全体のバランスが崩れてしまっていることがコントロールを乱す原因の一つであろう。特に投球時に左足を踏み出す幅が極端に小さい。上体の力だけに頼るメジャーリーグの投手のようになってしまっていた。これだと小手先で球をコントロールしようとすることになる為、身体全体のバランスは更に悪くなり悪循環だ。またどうしても肩の力に頼る投球となる為、怪我の心配も大きい。もう少し下半身と腰の回転を意識した投球フォームに修正することが直近の課題であろう。

打撃面において。
この日の大会ではベンチスタートとなった選手を1～5番に入れたが、その5人の11打席で7三振を喫した（6番打者以降は三振ゼロ）。出塁は荒の四球と塩澤智の二塁打の2回。三振以外のアウトとしては、竹田洋の三塁ゴロアウトと荒井のセカンドゴロアウトの2つ。
この5人が悪いというのではなく、どうしてもGBの選手は総体的にチャンスで力んでしまう悪癖があるのだ。相手投手が良ければそう簡単に安打を打てるものではないが、この日の相手投手は速球でグイグイ押してくる投手というワケではなかったし、やはり三振しているだけでは突破口は開けない。勿論、「三振してもいいや」などと考えて打席に立つ選手はいないであろうが、「どうすれば三振しないか？　最低でも転がすことができるのか？」と考えを持たなければ意味がない。まだまだその辺りの意識が足りない。
特に同点に追いつかれた直後の三回、先頭の荒が四球を選んで出塁したが、その後は3連続三振、走者を二塁に進めることすらできなかった。
選手全員の気持ちの中に「何とかしたい」という思いがあることは重々承知だが、「安打を打つ」ことを前提としてしまっては結果はついてこない。
どんな好打者でも、10回中6～7回は安打を打てないものだ。いつどんな場面においても皆が皆、安打や本塁打を狙って振り回してくるようなチームは大して怖くない。それよりもアウトにはなっても確実に走者を進めようとしてくるチームというのは、相手にとって非常にいやらしく映るものだ。安打は進塁打の延長線上で良い。
そういった意識をより一層強く持つこと、そして実践してみることが、段々周囲の期待にも変わってくるものである。その辺りをじっくりと考えてもらいたい。