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公式戦

2013/6/9(日) 10:05〜

チームロゴ

勝ち

4-5

上仲原グラウンド

チームロゴGB baseball team
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
チームロゴ 2 0 1 1 0 4
チームロゴ GB b… 5 0 0 0 5

小島

S

-

HR

-

コメント

大会準決勝。相手は強豪「侍」。

「負けに不思議な負けなし、勝ちに不思議な勝ちあり」とは野村克也氏の有名な言葉であるが、まさにこれぞ「不思議な勝ち」といった試合であった。

初回、2つの失策が絡んで2点を先行される悪いパターンで、「下手するとこのままズルズルいってしまうのではないか」という雰囲気すら漂う裏の攻撃。実に四球8つを選んでの無安打5得点。その後は守備陣も先発小島を盛り立て、なんとか1点差の5対4での辛勝となった。

勿論、少し前のGBと比較したら、非常に粘り強くなったし、守備面は相当に安定するようにはなった。以前のGBであったら、恐らく初回の5点を護り切ることはできず、どこかで相手にビッグイニングを与えてしまっていたであろう。その辺りの成長は大きい。
だが、勝つには勝ったが課題も多く残る試合であったと言わざるを得ない内容でもあった。
まずは初回の攻撃。せっかく相手投手が自滅して四球を8つも出してくれたというのに、結局押し出しで得た5点のみしか取れなかった。二死からのアウトはともかく、無死または一死からのアウトは三振と敵失によって併殺を免れたフォースアウト。あえて厳しい書き方をするならば、このような無駄なアウトは非常に勿体ない。前にも書いたが、安打を打てなくても良い。最低限なんとか走者を進塁させられる打撃ができていれば、初回に6~7点入っていてもおかしくない展開であった。いや、6~7点取っておかねばならない場面であったろう。
また三回の攻撃では、一死2・3塁からフライアウト2つで得点を挙げられず、四回は無死1塁からフライアウトで一死1塁、その後併殺打で無得点。結局中途半端な攻撃を繰り返し追加点を奪えなかったことが、終盤までもつれる試合をつくってしまったのだ。
最近のGBの特徴として、「得点圏にランナーが進むとフライアウトが多い」傾向が目につく。長打を狙って打席で無駄な力が入ってしまっていることが原因だ。
ここのところしつこく言い続けていることであるが、どんな好打者でも、3~4割しか安打は打てない。これはつまり単純計算ではあるが、3割打者がズラリと並んだチームであったとしても、例えば3連続安打で得点できる確率は多く見積もっても1/27となるのだ。ましてやGBの打力で考えたらもっともっと低くなる。
だが「進塁打」であればGBでも、ちゃんとそういった意識を持ち、ある程度の簡単な技術さえ身につければ7~8割の確率で成功させることは可能だ。そこが足りない。その意識と技術面両方だ。そこがクリアできていれば、この試合ももしかしたらコールドで勝てていたかもしれないのだ。
よくプロ野球などでも、たまーに交通事故的大当たりの決勝本塁打などを放った打者を褒めるべく「選手を信頼していました」などと答える監督がいるが、もうその時点でその監督の資質たるや知れたものである。監督にとって最も「信頼できる打者」というのは、「走者がいなければどうにかして出塁しようとし、走者がいる場面では最低でも確実に進塁打を打ってくれる打者」だ。チームの首脳陣としては、その打者が安打を打ってくれるに越したことはないが、無死2塁の場面で大振りしてたまたま本塁打を打ってくれるよりも、最低でも進塁打の内野ゴロで一死3塁、あわよくば内野の間を抜く安打を狙ってくれる方が、よっぽど信頼できるものなのである。野球は一人で点を取るものではなく、全員で1点を取りに行くスポーツなのであり、そこが醍醐味の一つなのだ。GBの選手全員には、そういった意識を常に強く抱いていてもらいたい。

守備面においては、そういった「全員で護る」といった意識が随分と出てきていると言えよう。ちょこちょこと失策はあるし、時々声が出なくなる時間もあるが、そういった隙をなんとか全員で取り返そうとする意識が見える。これは非常に良い傾向であり、今後はその意識を保ちつつ、更なる技術面の向上と知識の蓄積を行なっていけば、きっとどんどんレベルアップしていくであろう。期待したい。
また小島の投球も素晴らしかった。コントロールに苦しんでいる場面も見受けられ、決して調子が良いワケではなかったようであるが、悪いなりに修正しながら失点を極力抑える内容で、巧さが光った。
捕手竹田尚のリードも良かった。なかなか打者に的を絞らせない組み立てで、小島を助けていたのが印象的であった。

課題はまだまだ山積ではあるが、まずはナイスゲーム。
この勢いのまま優勝を狙いたい。


殊勲賞:竹田尚(ナイスリードにファインプレイで勝利に貢献)

技能賞:小島(悪いなりにナイスピッチング)

敢闘賞:竹田匡(相手の隙をつく初回の走塁&4回の喰らいついての安打)

次点:松橋(2四球1得点1打点)

# 選手名
17 松橋
0 後藤
8 竹田匡
22 塩澤
15 荒井
3
16 竹田尚
18 小島
30 湯浅
6 大井
23 守屋
# 選手名
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止
17 松橋 先発 1 3 1 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0
0 後藤 先発 2 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
8 竹田匡 先発 3 3 2 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0
22 塩澤 先発 4 3 2 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0
15 荒井 先発 5 3 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0
3 守備 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
16 竹田尚 先発 6 3 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 0
18 小島 先発 7 2 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
30 湯浅 先発 8 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0
6 大井 先発 9 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0
23 守屋 代打 9 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
# 選手名 出場 打順 守備 打席 打数 安打 打点 得点 盗塁 二塁打 三塁打 得点圏打数 得点圏安打 三振 四球 死球 犠打 犠飛 併殺打 敵失 失策 盗塁阻止

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# 選手名
18 小島
# 選手名
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順
18 小島 50/3 0 4 2 - 4 0 3 3 0 0 0 1
# 選手名 勝敗 投球回 投球数 失点 自責点 完投 完封 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 ボーク 暴投 登板順

※左右に横スクロールするとさらに細かい情報を見ることができます

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