試合結果詳細

リーグ戦。
相手は強豪アンカーだったが、小島、竹田尚、守屋、矢野（遅刻）といった主軸選手がいない苦しい中でのプレイボールとなった。

結果、０対５の完敗。

安打数は六回に石川正、荒井が連続で放った２本のみ、それ以前は四球と敵失で出塁した一度ずつのみ。さすがにこれではなかなか勝てないであろう。

攻撃面を振り返ってみると、18個のアウトのうち三振が10個。三振以外のアウトも全て内野への打球。ポップフライアウトがなかったのは評価できるが、やはりアウトの半分以上が三振では、特に草野球においては厳しい。

確かに相手投手は球速もかなりあったし変化球のキレも良かったしコントロールも非常に良かった。だから最初から苦戦は予想できたし、大量得点が得られるとも思えなかった。
しかし見ている限り、だからといって何らかの「工夫」をして打席に立った選手が何人いたであろうか？　相手投手の球が速かろうが遅かろうが、カウントを追い込まれようが追い込まれなかろうが、３つのストライク全て同じスイングをして帰ってくる打者が多過ぎる。
以前も書いたが、好投手相手にいつもと同じ一本調子のスイングをしていても、なかなか打てるものではない。そもそもGBは打率の低いチームなのだから、その時々に応じて選手一人ひとりがそれぞれ頭を使って打席に入らなければ、なかなか打てるものではない筈だ。
「バットを短く持つ」「いつもより少し早めにスイングの始動をする」「テイクバックを大きく取らないスイングにしてみる」などなど、まずは強くミートできる為に、何らかの工夫をしなくてはならない。その部分の意識が決定的に足りていない。技術的には然程変わりなくとも、そういった意識が芽生えるだけでも、恐らくGBのチーム打率は随分とアップする筈だ。
「外野の頭を抜ける打球を打ってやろう」「ヒットを打ってやろう」といった気持ちが強過ぎるのかもしれない。ヒットになるのか長打になるのか、はたまた野手の正面をついてアウトになるのかは、時の運だと思うくらいが良い。とにかくまずは、「アウトになったら運が悪かった」くらいの気持ちで、「上から強く叩いてミートする」ことだけを心掛けるべきだ。その為に、それぞれの打席ごとに何をするべきなのかを、それぞれが考える必要があるであろう。

守備面については、例によって初回に失策が３つ絡んで勿体ない失点をしたが、その後はまぁ悪くない内容だったと言えよう。
特に右翼手塩澤智や三塁手松橋の好捕、投手石川正の絶妙な牽制での誘い出しなど、レベル向上が目につく場面も多かった。
初回の連続失策については、やはりメンタル面での準備不足なのであろう。前回の試合コメントにも書いた通り、もっと気楽に楽しむべく、自分の一番良いプレイをイメージしながら試合に入ることが大切だ。

先発完投した投手石川正については、自責点２という非常に良い内容であった。コーナーぎりぎりをつくコントロールも良く、またシンカー系の変化球も良かった。チカラでねじ伏せる投球ではないが、これだけの内容のピッチングができていれば、大会でも充分に通用するであろう。期待が持てる。

次戦はいよいよ本番の大会となるが、それは大会でも一緒だ。「失策しても命を取られる訳ではない」くらいの楽な気持ちで、目一杯野球を楽しむ姿勢で臨んでもらいたい。それができれば、間違いなく結果は変わってくるであろう。