試合結果詳細

練習試合。

大会準決勝終了後、次に予定されていた2部トーナメント準決勝で不戦勝となった「もっこりーず」より急遽練習試合の打診。ダブルヘッダーとなった。

もっこりーずは、そのネーミングはどうかと思うが、少なくとも2部でベスト4まですすんでいることからも判る通り、かなりの強豪チームだ。成長したＧＢの力を試す場としても、この申し出はありがたかった。

初回裏、右翼手山崎の失策などがあり、あっさりと1点を献上。しかも先発石川が初戦の疲れなどもあって二死を取ったところで足を痛めて降板。湯浅が緊急登板することとなった。その後、最終四回に、竹田匡、小島の連続安打で1点を挙げるも、後続が倒れて同点止まり。
ここで時間切れ試合終了となった。

打撃面を振り返ると、四回で5安打を放った。コントロール・球威ともに非常に良かった相手投手の出来を考えると悪くはない展開だ。しかし、それでも1得点しかできていない。これが強いチームの守りである。
初回は一死1塁から投ゴロ、三振。二回は一死1塁から三振2つ。三回は無死1塁から三振、投ゴロ、三振。四回こそ一死1塁から安打で一死1・3塁としダブルスチールで得点することができたが、その後は一死2塁から三振2つ。
四回合計12個のアウトのうち三振が8つ、投手ゴロ3つを喫してしまっているのだ（残り一つは竹田匡の中堅フライアウト）。これではやはりなかなか得点チャンスは広がらない。安打を打てないならば、打てないなりの工夫、どうすれば最低限走者を進められるのかを考える力が必要だ。尤もこれは個々の調整を兼ねての練習試合であるから仕方ない部分もあるのだが。

守備面について。
初回、右翼守備についた山崎が、恐らく緊張していたのであろう、普段の練習であれば取れていた可能性の高いフライに追いつけず先頭打者を塁に出すと、続く2番打者は明らかに右を狙った右翼線3ベースヒット。この時、山崎はボールをあえて追わなかった。恐らくファールをアピールしようとしていたのであろうが、完全なフェア打球であった。元々野球のルールも知らない初心者ということもあり、その中で山崎自身は懸命に状況判断をしたのであろうから、その一所懸命さを責めるつもりはない。だがやはり、練習や試合の場に来て得られるものとは違い、ルール的な部分については個々の普段の生活の中で時間をつくって覚えていってもらいたい。ルールを知らないということは、自分だけではなくチーム全体に対しても大きな影響を及ぼしてしまうものだ。諸々の細かいものはともかく、最低限のルールについては簡単に自身で勉強することだって可能な筈だ。

その後の二回・三回はそれぞれ三者凡退に抑えたが、その際光ったのは久しぶりに左翼に入った竹田洋だ。ライナー性の難しい打球処理に左中間のフライ処理と安定した守備を見せた。その他の守備機会についても、全ての野手が落ち着いてこなすことができていた。ダブルヘッダー2試合目という集中するには難しい場面で、しっかりと集中することができていた印象だ。


この試合を通して、ＧＢには打撃面での課題は残るものの、守備面については、2部の強豪相手でも充分に渡り合えるレベルになっていることが伺えた。ほんの四回途中までの練習試合ではあったが、この結果は来期に向けての自信として良いであろう。
いずれにせよ来期に向けて、この冬は打撃面での技術向上と役割りの考え方を最優先課題としなくてはならないことが浮き彫りになった試合であった。