試合結果詳細

「101匹ナオちゃん」第１話





2012年春ーーーーーーーーーーーーー。






俺の名前はペプシ山田稲作。

今日は日曜日。
俺はいつもどうり野球道具を片手に鈴木家にチャリを走らせていた。




鈴木家正門ーーーーーーーーー。


稲作「おはようごます」

直島「パンツ！」




稲作「石松のチャリがあるようだが、泊まってるのか？」

直島「ああ。訳も分からずプレハブで寝てる。」


稲作「訳わかんねぇな」

稲作「とりあえず起こすか」




鈴木家プレハブーーーー。



ガチャ



稲作「くっっっさあああああ！」


扉を開けた途端、謎の激臭が団子鼻を襲った。




石松「甘いんだよ！」

稲作「エ・・・！？」


プレハブにはなぜか大量の謎の実験装置が置かれていた。


稲作「お前・・・ここで一体何をしていたんだ？」

石松「・・・・（ニヤッ）」









トシコ「ナオトォーーーーーー！！あんたちょっと来なさい！！」


直島「うるせぇな豚肉」






鈴木家居間ーーーーーー。



トシコ「あんた、テレビに映ってるわよ！」

直島「あ？」



滝川クリステル「速報です。昨夜未明、辻堂在住の鈴木直人（24歳・フリーター）と思われる男性が市内で多数目撃されており、各所で窃盗、強姦などの事件を発生させていることが明らかになりました。これらの事件は同一人物による犯行でありながらも各地でほぼ同時刻に発生しており、藤沢市内では混乱を極めています。これに対し、政府には早急の対策が求められています。」



やくみつる「これは鈴木のクローンによる犯行である可能性が高いですね。」

滝川「クローン？鈴木のコピー人間ということでしょうか？」

みつる「まぁ、詳しいことはウィキで調べてください。」



滝川「では、続報が入り次第ひきつづきお伝えします。」





一同「・・・・・・」






直島「オエエエェェェェェッ！（嘔吐）」

トシコ「・・・・・（気絶）」


稲作「とんでもないことになってるな・・・」





石松「　は　じ　ま　っ　た　。」


稲作「は？」




石松「直島のクローンを開発したのはワシや！直島の毛髪からDNAを採取し、プレハブの実験室にて完成ッ！そのまま外に送り出しますた！！」



ガタッ
稲作「何やってんだ！！！」


ガタッ

直島「石松てめぇ！！」



？？？「落ち着け！！！」


直島「！？」






五嶋「話は後で聞こうか。今はクローンの回収が先。違うかな？」


直島「五嶋さん・・・」




とりあえず一同は集合場所であるスリーエフへ向かうのだった。




スリーエフ辻堂店ーーーーーー。


稲作「まだ誰も来てないのか・・・」


ガー


神山「らっせー」


※神山：実在するスリーエフのリアル店員。メガネをかけたつかみどころのない男性。主に深夜帯で勤務している。バイトか社員かは不明。



直島「エコー2箱ください」


神山「売り切れです。」


直島「は？・・・じゃあラッキーストライクで。」


神山「売り切れです。」


直島「何ならあるんだよっ！」






スリーエフ店長「うちにもうタバコはないよ」


直島「！？」


店長「今朝方、全裸の少年に全て奪われた。うちだけじゃあない。市内のタバコは自販機も含め全て盗まれいるとさっき情報が入ったよ。」


直島「なんという・・・」



石松「大事件やな！市内の喫煙者はみんな強制禁煙！これはキツイざます！」


五嶋「買いだめしておけばよかった・・・」


稲作「（そういう問題か・・・？）」







ガー



？？？「タバコ、ヨコセ。」



一同「！？」



直島クローン100号「タバコ、ヨコセ。」






五嶋「こいつが・・・直島のクローン！？」


稲作「そっくりだな・・・。しかも全裸かよ！」



神山「らっせー」


100号「タバコ、ヨコセ？」


店長「うちにタバコはない！！帰ってくれ！！」


100号「・・・（イラッ）」




ドゴッ！！！！




店長「ぐはあああああああああ！」



一同「店長！！」


神山「下がってください。ここは僕がやります。」


直島「神山ッ！頼むッ！」


ザッ


神山「貴様の相手は俺だ。でくの坊。」


100号「ア？」


石松「カッケェなおい！」







１分後ーーーーーーーーーーーー。








神山「ブホオオオオオオオオオオオ！！！！！」



一同「弱ッ！！！」



100号「オッパイ、ヨコセ！！！」



女性客「キャーーー」



五嶋「まずい！このままだと辻堂の治安が崩壊する！」

石松「警察呼んでくるわ」



稲作「・・・！？おいまて！車がこっちに向かってつっこんでくるぞ！」



ブロロロロ・・・！



100号「！？」



ドガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！！！



100号「ウボアアアアアアアアアアアアア！！！！」




一同「何だ！？」




突如、一台の車がスリーエフに衝突し、中から二人の男が降りてきた。





ガチャッ




渡部「まずは一匹。」



一同「ダイスケ！！！」



ガチャッ




関根「・・・100号か。こんなザコを殺すには演出が派手すぎたな。」




一同「関根さん！！！」




直島「ダイスケ。状況を説明してくれ！」



渡部「野球は中止だ。その代わり、増子メンバーで直島クローンの駆除活動に参加することにした。」



ざわ・・・ざわ・・・



直島「ダイスケの車、大変なことになってるけどいいのか？」


渡部「問題ない。直島クローンを駆除することで、政府から莫大な報奨金が出ることが確定している。それでお釣りが帰ってくる。（キリッ）」


直島「それが目的か」




関根「みんな聞いてくれ。さっき政府から通達された直島クローンの概要を説明する。クローンは全部で100体。これらはタバコと性欲のためならノータイムで襲い掛かる性質をもっている。なお、番号が若いほど戦闘力が高いことも明らかになっている。」



五嶋「じゃあさっきの100号は一番弱かったってこと？」


稲作「それでも柔道二段の神山を倒すほどの実力を持っているのか・・・」




渡部「やつらは強い。ちなみに他に被害の出ている辻堂駅エリアに潤、藤沢駅エリアにタナマン。そして特に被害のある江ノ島エリアに塾長を派遣してある。」



関根「このエリアのクローンは俺とダイスケで排除した。このまま六人で辻堂駅エリアに行き、潤の応援に向かおう。」


一同「アイアイサー」






残りのクローンを殲滅すべく、一同は辻堂駅エリアに向かうのであった。


つづく。（多分）