試合結果詳細

〔戦評〕
国民体育大会予選リーグ二戦目。相手は強豪・海上自衛隊。
一回表、先発岸の好ピッチングで強力打線を0点に抑え、最高のスタートを切る。いい流れのまま直後の攻撃、先頭打者の山下兄がレフト前ヒットで出塁。続く二番山下弟が右中間を破る二塁打を放つと兄は一塁から一気にホームイン。強敵・海自から山下兄弟2人で先制点をもぎ取る。その後もワンアウト1,3塁をつくり追加点の大チャンス。だが、5番村山、6番山口が連続三振。チャンスを活かせず1点に留まる。すると2回表にアクシデント発生。先発岸が脇腹を痛めまさかの負傷降板。急遽西室が二番手としてマウンドにあがる。肩ができてな
い中での緊急登板となったが、この回を見事に無失点で抑える。しかし3回に相手の4番にタイムリーを打たれ同点に追いつかれる。5回にはワンアウトから守備のエラーで出塁を許し、盗塁、ボークでこのランナーを三塁まで進めてしまうと、ライトへの浅いフライでライトが返球を躊躇する間に逆転を許してしまう。追う立場になり、同点に追いつき、そして逆転したいところだが打撃の方は二回以降沈黙、3塁さえ踏ませてもらえず。そして、ここまで好投を続けてきた西室に疲れが見え始めた6回、ついに強力打線につかまる。ノーアウト満塁から
続く打者に満塁ホームランを打たれると、この回打者一巡の猛攻撃を受け、7失点を許す。1-9の大差での敗戦となった。

〔感想〕
打撃の方は、被安打5本に抑えた相手ピッチャーを褒めるしかないが、スコアを見返すと全21個のアウトのうち、フライアウトがなんと約半数の10個。Aクラスでフライをエラーにするようなチームはないが、ゴロであれば捕って、投げて、送球を受ける動作の中でエラーをする確率は必然と増えてくる。強いゴロを打つことを徹底したい。

守備の方は、5回の逆転を許した場面、ライトへの浅いタッチアップで三塁ランナーの生還を許してしまった。ライトが返球に躊躇せず、捕ってすぐにホームへ返球していれば、確実にアウトにできるタイミングだった。自分自身でアウトカウント毎に自分に守備機会がまわってきた場合に次どのようなプレーするかを頭に入れておく必要があるし、内野は内野で、外野は外野同士で次のプレーの確認（外野にボールが飛んできたときにどこに投げるか等）を徹底する必要があると感じた。

初回に先制点を奪うも追加点が奪えず、スタミナがなくなり始めた終盤に大量失点を許す内容で、国体初戦の湘南プレシス戦と同じような試合展開となった。
今回の試合にしても、初戦の湘南プレシス戦しても大量点を取られた回は、明らかにピッチャーがバテているのがピッチングを受けていてよく分かった。試合時間二時間の長丁場で、一人のピッチャーで投げ抜くのは体力的に難しく、継投の必要性を改めて感じさせられる試合だった。　　　　　[S.Y]