常勝軍団で得た最上級のメンタルと投球スタイル

2020/6/19

<水谷亮太さん経歴>
岐阜県生まれで小学2年生から地元の少年野球チームでを野球を始める。幼いころから才能を発揮し、下級生から上級生の試合に出場。中学では現東京ヤクルトスワローズ嶋選手と同じ中学野球チームに在籍。全国大会にも出場している。大垣南高校に進学し、3年生では投手、名城大学に進学後も投手として活躍し、社会人軟式野球チームのイスコジャパンへ就職し野球部に在籍。現在は愛知県の草野球チームジュネスで活動中。

「いいストレートを投げる投手が愛知にいるんです」
前回取材させていただいたクーニンズの前沢さんから、このようなコメントと共にバトンを受け取ったのが、今回取材をさせていただいた水谷亮太さん(29歳)だ。同じ投手としてライバルであり、練習方法も共有している関係だという。東京と愛知という離れた環境ではあるが、今でも定期的に連絡を取っている。

所さんのそこんトコロ「河川敷の速球王を探せ!」という番組をご存じだろうか?テレ東系列の番組でご覧になった方も多いかもしれないが、元千葉ロッテ里崎選手相手に141km/hの速球を投げ込み出演者を驚かせた人物こそが今回お話を伺った水谷さんだ。

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岐阜県出身の野球大好き少年。話をしてくれる雰囲気は明るく、自信に満ち溢れている感じが画面越しにも伝わってくる。幼いころからレギュラー街道を歩んできたからこそ、にじみ出るオーラなのだろう。少年野球時代から上級生の試合に出場、中学、高校も同じく下級生の頃からレギュラーとして試合に出場していた。小中高と歩む中で下級生では内野手として、最終学年では投手として出場する二刀流プレーヤー。

「投手と野手どっちが好きですか?」と尋ねると、即答で「投手」と回答してくれた。理由は、「試合の中心にいれること、勝敗を左右する大きなポジションだから」ポジティブな回答をインタビュー中ずっとしてくれる水谷さんだが、過去はそうではなかったようだ。

プロ野球選手になることが水谷さんの目標だった。そのために選んだ進学先が名城大学。プロ野球選手も多く輩出する東海の名門大学。周囲の選手はレベルが高く、激しい競争環境。熾烈なレギュラー争いの中、結果を出すことへのプレッシャーは大きかった。次第にメンタル面が結果に大きく影響することを試合を通じて学んでいく。この機会をきっかけに学んだことが、ポジティブシンキングだ。

例えばフルカウントの時、大半の投手は「ボールを投げてはいけない」と考える中、水谷さんは「ストライクを投げればいい」とポジティブに考えるという。最初はなかなかうまくメンタルをコントロールできなかったというが、何回も繰り返すうちに自然にこの考え方と投球スタイルが身についたそうだ。大学在籍時から外部のトレーナーにトレーニング指導を受け、心技体全てを鍛えた結果、139km/hが投げられるようになった。大学卒業後もトレーニングを続け、軟式に切り替えてもMAXを更新。147km/hを計測し、プロ顔負けのスピードボールを手に入れた。

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「常勝軍団で得た、最上級のメンタル」
水谷さんはクラブチームを引退後、現在のジュネスに所属。愛知県でジュネスといえば草野球界でも言わずと知れた強豪。常に全国制覇を目標に、監督が大学野球から選手をスカウトすることもしばしば。その中で、得られたことは、試合を最後まであきらめないことと、常にどんな試合でも勝つことによって得られた自信だという。

ビハインドしているゲームでもチームがいかに勝てるかを最後の最後まで模索することや、相手が捨て身で勝負してくることも多いため、メンバーがどうであれ、勝つことを選手それぞれが考えている。そんな環境でプレーすることで、今まで培ったポジティブシンキングに加え、競った試合で結果を出せるマインドコントロールを身につけられたという。

今後も投手として球速にこだわりながら、勝てる投手を目指したいという水谷さん。目標は常に全国制覇、野球があったからこそ得た人脈や経験を今後の成長につなげたいという。憧れていた150km/hもすぐそこまで迫っている、今後もその活躍から目が離せない。

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(teams編集部)

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