ムコウズの輪を世界中に、野球Youtuberが描く未来図
2020/9/10
<野球Youtuber向さん経歴>
福岡県生まれ、小学生の時に父と兄の影響で地元のソフトボール子供会に参加したことがきっかけでその後中高と野球への道に進み、小中校全てで主将を務めた経験を持つ。専門学校時代も野球部に所属し、九州大会に3番セカンドで出場。現在は野球Youtuberとして、自チームの「ムコウズ」を中心に全国に野球の魅力を発信している。
「野球Youtuber」最近ではよく耳にする言葉として定着してきた。qooninTVやトクサンTVなどを筆頭に野球の魅力や楽しみ方を画面を通じて多くの方々に届けている。その中でも野球Youtuberの第一世代として2015年10月からチャンネルを開設し、現在では約17万人のチャンネル登録者数を誇る野球Youtuber向(ムコウ)さんにお話を伺った。今回は向さんの現在に至るまでの背景や思いについて前後編2部に渡りお届けしたいと思う。
人と話すことが大好きなソフトボール少年
福岡県で3兄弟の次男として生まれた向さん。父と兄の影響で昔からソフトボールに触れる機会が自然と多かった。小学3年生の時、地域の子供会のソフトボール大会に参加。小学6年生を差し置いて早速レギュラーとして試合に出場し、才能の片りんを見せていた。日頃はとにかく兄の背中を追って一緒に遊んだり、練習していたという。その成果もあって投手と遊撃手を兼任しチームの中心になり、ソフトボールの盛んなチーム数の多い福岡県内でトップレベルにチームを導いた。将来の夢は甲子園出場、兄と共に野球に没頭する日々を送っていた。
母親譲りの人間性
とにかくしゃべることが大好き。Youtubeチャンネルを拝見していても、マシンガントークと常に明るい姿からも普段の性格を伺うことができる。向さんのこの性格は聞くと母親譲りだという。とにかく人を楽しませる。例えば、小学生の時にソフトボールで試合をした相手には必ず話かけに行き、その日のうちに遊びの約束を取り付ける。遊んで楽しいと思ってもらうことでまたその輪が広がる。そうやっていつの間にか小学生ながら地元の地区以外にまでたくさんの友達ができていたのだとか。また、向さんの母親は授業参観で自ら手を挙げて周りを笑顔にさせることもあったのだとか。暖かく、笑顔溢れる環境が今の向さんを作っているのかもしれない。
兄と共に同じ野球部に
中学からはソフトボールではなく、野球へ変更。ボーイズやシニアなどのお誘いもあった中で、向さんの想いは「兄と野球がしたい」ということだった。中学1年時に3年生で主将だった兄とのプレーすることが短い時間の中での目標ではあったが、見事に実現。最初で最後の大会で同じレギュラーメンバーとしてプレーすることが実現した。その後も2年、3年と進む中でも常に中心選手として活躍。今後を有望視された中で、甲子園を夢見て高校に進学した矢先、事件が起きたそうだ。激動の高校時代の詳細は今後のYoutubeで公表されるとのことなので、そちらを待っていたいと思う。
野球と共に新たな夢へと
高校卒業後、向さんは新たな目標に向かう。ホテルマンになることだった。幼少期からの性格もあり、人と触れ合うことが大好きだった向さん。当初はお笑い芸人になることも目指したとか。福岡県のローカル番組に出演するなど、芸能活動も行っていたが、やはり接客の方が面白いと感じており、西鉄国際ビジネスカレッジに通うことを決断した。そこでも野球部に所属、九州大会に出場するなど、持ち前の実力を発揮し、チームに貢献していた。しかし、野球を職業にすることはあきらめ、就職活動を実施。目指したのは、日本が誇る一流ホテル帝国ホテルだった。周囲は優秀で海外経験も豊富なメンバーがいる中、向さんは持ち前の明るさで勝負。英検3級に落ちたこともネタにして話すなど、周囲との差別化が面接官にはまったのか見事に合格。目標にしていたホテルマンとしての人生を歩み始めた。ここまでの話ではまじめに野球に取り組み、目標に向かって努力し、夢をかなえてきたスマートな人生だが、なぜYoutuberになったのか、後編ではその後の向さんについて書いていきたいと思う。
(teams編集部)